Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

VIXの30超え、日米株とも中長期での買い場のサイン-大和証

  • 01年以降、30を超えてから52週後は米株が平均20%高、日本5.5%高
  • ファンダメンタルズに変化がなければ米国株は大きく戻す傾向

2月第1週は日米株とも2年ぶりの大幅安となった。投資家心理が極端に悪化してボラティリティー(変動性)が急上昇、しかしこれは中長期スパンでは買いの好機のサインである可能性がある。

  大和証券によると、2001年以降に米国株のボラティリティーの指標であるシカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティー指数(VIX)が30以上になると、26週後の米S&P500種株価指数は平均で9.7%上昇、TOPIXは2.8%上昇し、52週後ではそれぞれ20%高、5.5%高とさらに上げが大きくなった。一方、20から30の範囲では4週後は明確な方向感がなく、26週後と52週後は下落が目立った。

52週後の日米株価騰落率

出所:大和証券

注記:2001年以降のデータを使用、騰落率は平均値

  同証投資戦略部の石黒英之シニアストラテジストは「リーマン・ショックのような事態は別として、現在のように市場心理がファンダメンタルズからかい離して過度な悲観に振れた場面は、中長期で見ると日米株とも買い場」と分析する。VIXが30以上になると「1カ月後はまだ株価が落ち着かないが、半年や1年のスパンで見れば株価は元に戻る。特に米国株は1年後にかなり大きなリターンが得られる」と述べた。

  VIXは先週5日に過去最大の上昇率を記録して30を超え、その後15年8月以来となる50を突破した。同週のS&P500種株価指数とTOPIXはともに週間ベースで2年ぶりの大幅安となった。2日発表の1月の米雇用統計で平均時給の伸びが09年6月以降で最大になり、米長期金利が上昇、リスク資産に悪影響を与えると懸念された。

ボラティリティーと株価

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