ボラティリティー急騰は容赦なき教訓-予測ではなく結果が重要

  • ネガティブ・コンベクシティを無視すれば破滅する恐れ
  • S&P500種の弱気相場入り、リセッションなしに実現の可能性低い

ボラティリティーが戻ってきた。

  オプション取引所CBOEのボラティリティー指数(VIX)をショート(売り持ち)にする上場取引型金融商品(ETP)の急落は、重要なのは予測することではなく結果であるということを教えている。株式の相対的な下落ペースを上回るボラティリティーの傾向を示す、ネガティブ・コンベクシティを無視すれば破滅する恐れがある。

  パニック的な売りにより投資家は大きな上方向への動きを見逃してしまう可能性がある。株式相場の10%の調整の大半は、弱気相場に陥ることなく回復。米S&P500種株価指数では2300を割れると弱気相場入りだったが、経験則ではリセッション(景気後退)なしに実現する可能性は低い。世界同時成長や堅調な企業業績、緩和的な金融環境を踏まえると、現状で米国がリセッション入りする確率は低いままだろう。ただ、この環境が永遠に続くということはない。
   
  株価指数の下落は、企業の決算発表を前に自社株買いが禁止されるブラックアウト期間と重なった。企業が米国株の大きな買い手であることを勘案すると、この動きが株安を助長した可能性もある。向こう数週間に見込まれる自社株買いの再開が、弱気相場に転じるかどうかを判断する重要な鍵になるだろう。

  • マーケットが落ち着くと、一般的にはシクリカルセクター対ディフェンシブ、中小型(ラッセル2000指数)に焦点が絞られる。金利上昇は金融などシクリカルセクターに恩恵を与える一方、賃金上昇のリスクは低労働コストのバスケットに有利
  • サイクル終盤の典型的な動きとして、特に過去のサイクルに比べて金利に対する経済の感度が高まっている状況から、今年のボラティリティーは谷を描く
  • VIX市場でショート・ガンマのエクスポ-ジャーは大きく減ったが、高まったボラティリティーに対する保険需要や量的緩和(QE)の巻き戻しを踏まえると、ボラティリティーは若干高めのレンジに移行する可能性がある
  • 備考:タンビル・サンデュ氏はブルームバーグに寄稿する金利・デリバティブのストラテジストです。ここに示された分析は同氏自身のものであり、投資助言を意図したものではありません

          
原題:VIX Blowup a Brutal Lesson That Payoff Matters, Not Forecasts(抜粋)

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