Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

株価急落でも「うろたえない」投資家-情勢の変化を覆い隠す油断か

  • 投資会社の顧客は相場急落の中でもほとんど動揺せず
  • ファンダメンタルズを無視すれば、いずれやけどを負うとフランク氏
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

株価急落で米株式市場の時価総額が2兆ドル(約217兆円)吹き飛び、 ボラティリティーのスパイラル的上昇を招く中で、投資会社の顧客がなぜか冷静さを保っている。ただ、それが素晴らしいニュースだと誰もが納得しているわけではない。

  うろたえない投資家の押し目買い意欲が、過去9年にわたり相場下降を毎回和らげてきた。12日の市場でも、恐る恐るではあるが押し目買いが再現された。弱気派はこうした動きに油断という別の名前を付け、強気相場を終わらせる可能性のある経済情勢の変化を覆い隠すものだと指摘する。

  フランク・キャピタル・パートナーズのポートフォリオマネジャー、ブライアン・フランク氏は「相場がそれほど過大評価されなくなると、誰もが飛び付く。それが油断だ。ファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)だけが唯一重要になる局面がある時点で訪れるだろう。それを無視する人は誰であれ、やけどを負うことになるだろう」と分析した。

  市場の静けさが先週崩れる状況で、ストラテジストやファンドマネジャーに顧客から問い合わせがあったが、顧客が動揺しているという話はほとんど聞かれない。投資家は調整スピードを警戒する一方、市場に再び参入する好機かどうか知りたがっているという。

  12日の米株式相場は上昇し、S&P500種株価指数は8日の下落(3.8%)を半分余り回復した。米国の10年国債利回りは一時4年ぶりの高水準に達したものの、値動きの荒さの指標であるCBOEボラティリティー指数は2営業日連続で低下した。ワシントン・クロッシング・アドバイザーズのポートフォリオマネジャー、チャド・モーガンランダー氏は「全く平穏な10年が過ぎ、最初の正念場が訪れた。金利は上昇し始めており、株式相場をさらに圧迫しかねない」と指摘した。

原題:‘No Panic’ Mantra in Stock Rout Is the Latest Grist for Bears(抜粋)

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