トランプ大統領、予算教書で壁建設費用要求へ-議会の支持見込めず

  • 議会は既に国防費と国内プログラム費用拡大案を通過
  • 移民法の執行が19年度予算教書の主要テーマに

トランプ米大統領は12日に議会に提出する2019会計年度(18年10月-19年9月)予算教書で、新たに国境の壁建設や退役軍人のヘルスケア改善、鎮痛剤「オピオイド」乱用対策のための新たな費用を求める予定だが、議会の支持はあまり得られない可能性が高い。共和党が多数派を占める議会には予算に関して全く異なる独自の優先項目があるためだ。

  通年の財政赤字拡大の見通しで金融市場が動揺する中、ホワイトハウスは説明を含まない短い文書を公表。政府の予算案は向こう10年間で財政赤字を3兆ドル(約326兆円)縮小するほか、政府債務の対国内総生産(GDP)比率も引き下げるとの見通しを示した。

  予算教書の全文は11日に公表される。しかし議会はこれまで決まって予算教書の要求を無視してきた上に、独自の歳出予算案を9日に通過させたばかりだ。

  政府の発表文は国防予算拡大と、インフラ計画向け2000億ドルの予算を提案している。トランプ政権は予算教書と共にインフラ計画と新たな規制緩和を公表する予定。

  予算教書は移民法の執行に重点を置く見通し。トランプ大統領は国境と移民の担当官を2750人新規雇用する費用7億8200万ドルと、不法移民の拘留費用27億ドルを求める。またメキシコ国境の壁建設費用として、向こう2年間に180億ドルを要求する。これは幼少期に親に連れられ米国に入国した不法移民の若者「ドリーマー」を巡る議会での論争の重要なポイントとなる。
  
原題:Trump to Urge Wall, Opioid Spending as Congress Sets Own Course(抜粋)

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