債券上昇、日銀の金利抑制継続見通しで買い安心感-超長期債が強い

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  • 20年と30年債利回りが昨年12月以来、40年債利回りは1年ぶり低水準
  • 黒田総裁再任の話がかなりタイムリーに出た-しんきん証

債券相場は超長期債を中心に上昇した。日本銀行の黒田東彦総裁の続投観測を背景に、日銀による金利上昇を抑制する姿勢が継続するとの見方が買い安心感につながった。

  13日の現物債市場で新発20年物の163回債利回りは日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)低い0.57%で推移した。一時は0.565%と、昨年12月28日以来の水準まで買われた。新発30年物57回債利回りは0.5bp低い0.80%と昨年12月19日以来、新発40年物の10回債利回りは1.5bp低い0.925%と昨年1月23日以来の水準までそれぞれ低下した。長期金利の指標となる新発10年物国債の349回債利回りは横ばいの0.065%で取引された。

  しんきん証券営業企画部の高井行夫副部長は、「日銀がかなり早めに手厚い措置を取ったので、海外の金利上昇にもかかわらず、円債は落ち着いた動きになっている。黒田総裁再任の話もかなりタイムリーに出た」と指摘。「超長期ゾーンは1月の日銀オペ減額後に売られる場面もあったが下値の堅さが確認されている。期末にかけて生保の買い入れが遅れている分、30年や40年債がかなり強い動きになっており、それに連れて20年ゾーンもさらに強くなっている」と言う。

  長期国債先物市場で中心限月3月物は前週末比3銭安の150円47銭で取引を開始後にプラスに転換。午後の取引では株安・円高の進行を背景に、午前の高値に並ぶ150円58銭まで上昇。結局は6銭高の150円56銭で引けた。

  9日に共同通信が報じたところによると、政府は4月に任期満了となる日銀の黒田総裁を再任する方針を固め、月内には国会提出するという。副総裁人事については、雨宮正佳理事、本田悦朗駐スイス大使が有力視されている。政府関係者は10日、ブルームバーグに対し、日銀総裁人事はまだ何も決めていないとしながらも、ここで交代するとこれまでのことを否定することになると述べ、黒田総裁の続投を示唆した。

  この日の東京株式相場は上昇して始まったものの、下落して引けた。日経平均株価の終値は前営業日比137円94銭 (0.7%)安の2万1244円68銭となった。東京外国為替市場ではドル・円相場が一時1ドル=108円を割り込み、昨年9月以来の水準までドル安・円高が進んだ。

  日銀がこの日に実施した国債買い入れオペの結果は、残存期間1年以下の応札倍率が前回を下回った一方、5年超10年以下は上昇した。買い入れ額はそれぞれ前回から据え置かれた。

過去の日銀オペの結果はこちらをご覧下さい。

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