Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

【米国株・国債・商品】株が大幅続伸-国債は下げほぼ埋める

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12日の米株式相場は大幅続伸。先週は過去2年間で最もパフォーマンスの悪い1週間となったが、このところ安定の兆しを見せつつある。

  • 米国株は続伸、ナスダック総合は年初来でプラスに
  • 米国債は下げ埋める-10年債利回りは2.86%
  • NY原油は小反発、世界需要堅調でシェール増産を相殺との見方
  • NY金は反発、ドルの下落で

  ドルが下落する中、米10年債利回りは一時付けた4年ぶり高水準から低下。ナスダック総合指数は年初来でプラスに転じ、ダウ工業株30種平均とS&P500種株価指数は年初来で1%未満の下げとなった。好調な雇用統計を受けて米国債利回りが急伸して以降、株式と債券は綱引き状態が続いている。

  S&P500種株価指数は前週末比1.4%高の2656.00。ダウ工業株30種平均は410.37ドル(1.7%)上げて24601.27ドル。ナスダック総合指数は1.6%高の6981.96。米国債市場で10年債利回りは、ニューヨーク時間午後4時46分現在、1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満上昇の2.86%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は小幅反発。アラブ首長国連邦(UAE)のスハイル・エネルギー相の発言を受け、米シェール増産への警戒が和らいだ。同相は力強い原油需要のほか、石油輸出国機構(OPEC)など産油国による減産の取り組みで供給過剰の状況は緩和されるとの見方を示した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前営業日比9セント(0.2%)高の1バレル=59.29ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント4月限は20セント下げて62.59ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発。ドルの下落を背景に、代替投資としての商品の妙味が高まった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前週末比0.8%高の1オンス=1326.40ドルで終了した。

  Cboeボラティリティー指数は低下。S&P500種は2日間の上げとしては1年半で最大となった。ただ時価総額にして2兆ドルが吹き飛んだ先週の株価急落を受けて、市場ではなお不安心理もうかがえた。

  FBBキャピタル・パートナーズの調査ディレクター、マイク・ベイリー氏は「相場が大きく反転し、投資家は大きく安堵(あんど)している」とし、「市場では『10%下落の調整局面は終わった、これからは良い方向に考えよう』という見方が広がっている」と述べた。

  S&P500種は100日移動平均を回復。先週は同移動平均を割り込んでいた。モルガン・スタンレーの米国株担当チーフストラテジスト、マイケル・ウィルソン氏はこの1週間続けていた慎重姿勢を転換し、ゴールドマン・サックス・グループやJPモルガン・チェース同様に、押し目で買うよう顧客に伝えた。

原題:U.S. Stocks Jump, Send Nasdaq Higher for the Year: Markets Wrap(抜粋)
Crude Halts Decline as Demand Seen Burning Through Shale Output
Gold, Copper Futures Bounce Along With Oil as Dollar Retreats

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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