米国の最上級格付けに引き下げ方向の圧力、債務拡大で-ムーディーズ

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米国の最上級格付けは今後数年に引き下げ方向の圧力にさらされる可能性が高いと、格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが指摘した。連邦債務の膨張や財政赤字の拡大を理由に挙げた。ムーディーズは米国に「Aaa」格付けを付与し、見通しは「安定的」としている。

  ムーディーズのサラ・カールソン、イブ・ルメイ両アナリストは9日のリポートで、米国は「深刻な財政赤字を要因に、長期的には格下げ方向の圧力」に直面すると指摘。「給付金制度のコストを減らすか歳入を拡大させる方策をとらない限り、同コストの増加や金利上昇で米国の財政状況は今後10年間にさらに損なわれる」と述べた。

  トランプ米大統領は9日、連邦政府支出を約3000億ドル(約32兆7000億円)増やし債務上限を1年間停止する期間2年の予算合意に署名した。超党派の非政府組織(NPO)「責任ある連邦予算委員会(CRFB)」は同予算合意によって、財政赤字は今後10年に3200億ドル、あるいは追加の金利コストを加味すると4180億ドル増えるとの見通しを示した。

  「最近合意された税制改革が状況を悪化させ、こうした圧力をもたらす」とムーディーズのアナリストらは記述。債務負担を相殺するのは米国の力強く豊かで活力に満ちた経済だとし、世界の金融システムにおける米国の役割は「並ぶものがない」と続けた。

原題:U.S. Top Rank From Moody’s Faces Downward Pressure as Debt Rises(抜粋)

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