【米国株・国債・商品】株が乱高下の末に反発、10年債利回り上昇

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9日の米株式相場は乱高下の末に反発。S&P500種株価指数は前日比でプラスに転じたものの、週間ベースでは2年ぶりの大幅安となった。相場の調整局面入りを促した米金利上昇懸念は根強く、来週発表のインフレ統計に注目が集まる。米国債はこの日も株式市場の値動きに反応し、短期債が上昇する一方で長期債が値下がりした。

  • 米国株は乱高下の末反発、S&P500種は引け際に上げ幅拡大
  • 米国債は長期債が下落、株式市場の乱高下背景に短期債に買い
  • NY原油は続落、9月以来の大幅安-株価乱高下で売り圧力
  • NY金は下落、週間では2週連続安-ETFの売り強まる

  S&P500種は一時の1.9%安を埋めて1.5%高で終了。今週は5.2%下落した。米国債利回りの動きが株式市場のさらなる変動を引き起こす可能性がある。

  S&P500種は前日比1.5%高の2619.55。ダウ工業株30種平均は330.44ドル(1.4%)上げて24190.90ドル。ニューヨーク時間午後4時45分現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.85%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続落。5カ月ぶりの大幅安となった。今年初めてバレル当たり60ドルを割り込んだ。米原油供給の拡大に加え、株式相場の荒い値動きを背景に原油への売り圧力が強まった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日比1.95ドル(3.2%)安の1バレル=59.20ドルで終了。これは昨年12月以来の安値水準。ロンドンICEの北海ブレント4月限は2.02ドル下げて62.79ドル。

  ニューヨーク金相場は下落。週間ベースでは2週連続安となった。米国と英国の利上げペースが速まるとの観測を背景に、金連動型上場投資信託(ETF)を通じた保有量は昨年7月以来の大幅減少となった。ニューヨーク時間午後2時59分現在、金スポット相場は前日比0.3%安の1オンス=1314.78ドル。週間では1.4%の下落。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は0.3%安の1315.70ドルで終了した。

  株式市場の動揺がジャンク債、新興市場株、米国債など他の資産にも飛び火した。シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)はこの日、一時40を突破した後、30未満まで低下。それでも前週末の水準の2倍超にとどまった。原油、金、工業用金属など商品は全面安となった。

  米国債利回りの急上昇で、米金融当局が利上げペースを速めるとの懸念が高まったことが、株式市場を圧迫した。米10年債利回りが今週2.88%まで上昇したことを踏まえ、トレーダーは14日に発表される1月の米消費者物価指数(CPI)に注目している。

  ブリンマー・トラストのアーニー・セシリア最高投資責任者(CIO)は「時折、底値に達するまでに時間がかかることがある。この浄化作用を伴う高ボラティリティーの局面を経験し、投資家は少なくともまだ多少の相場変動があることを認識・期待するべきだ」と語った。

  米国債市場で5年債と30年債の利回り差は拡大、イールドカーブはスティープ化した。

原題:U.S. Stocks Finish Tumultuous Week on High Note: Markets Wrap(抜粋)
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