政府:日銀総裁に黒田氏再任の方針固める、月内に国会提出-共同

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  • エコノミスト予想では黒田総裁が本命視-出口戦略求める声も
  • 「金融政策が超緩和状態で行き続ける安心感ある」-農林中金・南氏
Haruhiko Kuroda, governor of the Bank of Japan (BOJ), speaks during a news conference at the central bank's headquarters in Tokyo, Japan, on Tuesday, Jan. 23, 2018. Kuroda said the central bank wasn’t in a position to consider exiting its current policy after the board voted 8-1 to keep interest rates and asset purchases at current levels. Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

政府が4月に任期満了となる日本銀行の黒田東彦総裁を再任する方針を固めたと、共同通通信が9日報じた。月内に国会提出するという。日銀総裁の任期は5年。ブルームバーグの次期日銀総裁候補のエコノミスト予想では、黒田総裁が本命視されていた。

  任命には国会の同意が必要だが、衆参両院とも与党が過半数を確保している。黒田総裁の任期は4月8日、中曽宏、岩田規久男両副総裁は3月19日まで。官邸国際広報室の股野元貞室長は報道について「コメントは控える」と述べた。

  就任直後の2013年4月に導入した異次元緩和により、物価が持続的に下落するデフレに歯止めはかかったが、全国消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)の上昇率は1%に満たず、政府によるデフレ脱却宣言には至っていない。

  新たな任期には課題が山積している。マイナス金利や長短金利操作などの施策を相次ぎ導入しても目を見張る物価上昇につながらず、金融政策の限界が指摘されている。国内総生産(GDP)に匹敵する500兆円を超える規模に膨らんだ日銀の資産縮小の影響を懸念し、出口戦略の早期着手を求める声も根強い。 

  ブルームバーグが1月にエコノミスト43人を対象に調査では、エコノミストの大半が黒田総裁の再任を予想していた。日銀が年内に金融引き締めに向かうと回答したのは20人(47%)と、昨年12月の前回調査(46%)からほぼ横ばい。今年前半に金融引き締めを始めると回答したのは3人と前回調査の5人から減少した。
  
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  農林中金総合研究所の南武志主席研究員は9日の電話取材で、「市場は黒田総裁の再任と考えていたのでサプライズはない」とした上で、米国の金利上昇と株安の余波で市場が荒れている中、「少なくとも金融政策が現状通り超緩和状態でしばらく行き続ける安心感はある」と語った。

(最終段落に外部コメントを追加して更新します.)
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