【個別銘柄】日産自安い、DeNAや国際帝石も大幅安、ニコンは上昇

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  • 日産自は通期営業益を下方修正、国際帝石の純利益計画は据え置き
  • ニコンは通期計画を上方修正、デジカメ底入れでポジティブの声

9日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  日産自動車(7201):前日比3.1%安の1127.5円。2018年3月期の営業利益計画を6450億円から前期比24%減の5650億円に下方修正した。無資格者が完成検査に携わっていた問題で追加損失が発生するほか、米国での在庫調整が利益を押し下げる。メリルリンチ日本証券は、オペレーション悪化は周知の事実とはいえ減額修正幅は同証想定以上で驚きだと指摘。400億円の減益要因とした米国在庫調整もネガティブで、米国正常化には時間を要しそうとみる。

  ディー・エヌ・エー(2432):9.1%安の1996円。17年4ー12月期の営業利益は前年同期比41%増の262億円。販売・一般管理費の微減、海外子会社に係る為替換算差額の資本から損益への振り替えが寄与した。10ー12月期は3.7倍の126億円。ゴールドマン・サックス証券は、第3四半期は海外子会社の為替換算差額の処理による一過性収益や除却を除くと実質29億円で、同証予想の50億円を下振れたと指摘。自社ゲームやECでの成長ドライバーが見えない状態が続くとみている。

  国際石油開発帝石 (1605):5.7%安の1288.5円。 8日に17年4-12月期決算を発表し、18年3月期純利益計画は520億円を据え置いた。米州での天然ガス価格の見通しなどから上流資産の再評価を行っており、決算に影響が出る場合は公表するとしている。みずほ証券では、純利益は同証予想588億円を下回っており第一印象はややネガティブとした上で、再評価で減損損失計上の可能性があることも指摘。

  ニコン(7731):3.0%高の2077円。18年3月期の営業利益計画を450億円から530億円に上方修正、市場予想の500億円を上回った。デジタル一眼レフカメラ「D850」など高付加価値製品への注力と販売経費の効率化で映像事業が計画を上回って推移している。年間配当計画は31円とし前期16円から増配となる。SMBC日興証券は、デジカメの底入れを再確認、増配も発表されポジティブな印象とした。

  TOWA(6315):18%安の1598円。17年4ー12月期の営業利益は前年同期比1.2%減の32億3000万円だった。顧客要因から一部売上高が第4四半期に繰り延べになった案件があった。10ー12月期(第3四半期)は43%減の7億3900万円。クレディ・スイス証券は、第3四半期は多忙な顧客要因での検収ずれ込みによる売り上げの期ずれ、売り上げ構成差の悪化で同証予想の13億円を下回り、ややネガティブと分析。9月末の高い受注残があった割に売り上げの伸び悩みがみられたとも指摘した。

  バンダイナムコホールディングス(7832):9.4%高の3620円。9日午後に21年3月期の営業利益目標750億円とする中期経営計画を発表、株主還元は総還元性向50%以上とした。同時に18年3月期の 年間配当予想を24円から95円に引き上げ、18年3月期業績計画は売上高と純利益のみ小幅増額、営業利益は570億円を据え置いた。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、中期計画の目標と株主還元策はポジティブサプライズだとした。

  ネクソン (3659):13%高の3810円。1-3月期営業利益計画を451億~523億円とし、前年同期から14-32%の増益を見込んだ。3月末の株主を対象に1株を2株に株式分割する。SMBC日興証券は、中国の「アラド戦記」好調でハードルが高い前年同期からさらに2桁増益の計画はポジティブとした。

  森永製菓(2201):3.1%安の5020円。17年4ー12月期の営業利益は前年同期比2.1%増の172億円、菓子部門や冷菓、「inゼリー」など健康部門の増収が寄与した。ただし、上期時点の増益率9.3%からは鈍る。10ー12月期は12%減の49億7400万円。野村証券は、第3四半期は同証予想の58億円を下回って着地し想定以上に厳しかったと指摘。経費増加に加え、売り上げ成長をけん引してきた「inゼリー」も従前から鈍化傾向、海外事業も低調との見方を示す。

  カネカ(4118):9.0%高の1041円。17年4-12月期の営業利益は7.3%増の264億円だった。主力事業の能力増強や新製品効果で成長軌道に回復し、売上高は過去最高となった。SMBC日興証券では同証予想を上回ったとしたうえで、中国スマホの減速やアクリロニトリルなどの原料高を数量効果で補い、10ー12月期営業利益が100億円台に回帰した点を評価する。

  テルモ (4543):3.7%高の5300円。18年3月期の営業利益計画を820億円から前期比20%増の920億円に上方修正。各事業の好調と為替が想定より円安で推移するため。メリルリンチ日本証券は良好決算でポジティブと判断、背景をカテーテル関連製品や止血デバイスの好調、ホスピタル製品の収益改善、血液事業での新興国需要などと分析した。同証では来期営業利益を1150億円と予想、成長ドライバーの多さから上積みの可能性も出てきたとしている。

  TBSホールディングス(9401):12%安の2319円。18年3月期の営業利益計画を220億円から190億円に下方修正、前期比では11%増収が一転、4.4%減益になる見込み。放送事業で主力のテレビスポット収入が第3四半期に入り伸び悩み、視聴率獲得のための番組強化など支出増も響く。SMBC日興証券は想定外の下方修正でネガティブと指摘、発表された新中期経営計画では最終年度21年3月期の営業利益目標を250億円としたが、既に20年3月期の市場コンセンサスが259億円である点を踏まえると、物足りない水準との認識を示した。

  西武ホールディングス(9024):8.7%安の1908円。17年4-12月期の営業利益は前年同期比6.1%増の547億円だった。みずほ証券では、おおむね会社計画線だがホテル・レジャーが弱い印象と指摘、同事業の通期計画を達成するには1-3月期で前年同期の2.9倍が必要でハードルは高いとした。

  セコム(9735):5.1%安の7754円。17年4ー12月期の営業利益は前年同期比1.5%減の949億円。セキュリティサービス、防災事業の堅調で売上高は3.4%増えたが、保険事業での台風による発生損害の増加や不動産事業の減少が響く。

  カドカワ(9468):11%安の1175円。17年4ー12月期の営業利益は前年同期比60%減の29億4300万円。出版、映像・ゲームの増収で売上高は1%増を確保したが、Webサービスでの「niconico」新バージョンの開発投資負担や書籍での新規事業の準備費用、前年同期に大ヒットしたアニメ「君の名は。」関連商品の反動減などが響く。

  スシローグローバルホールディングス(3563):5.2%高の4495円。17年10ー12月期(第1四半期)の営業利益は前年同期比28%増の27億4800万円、新規8店舗の出店などで売上高は8.4%増えた。対通期計画の進捗(しんちょく)率は28%となった。野村証券は、第1四半期はアニサキス報道の終息、高単価商品の好調で原材料価格や人件費上昇の逆風を吸収したと評価。投資判断「買い」を継続、目標株価を4600円から5400円に上げた。

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