対北朝鮮圧力「最大限に」、文大統領と確認-安倍首相

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  • 平昌五輪開会式で訪韓、未来志向も文大統領と共有-安倍首相
  • 訪韓「望ましくない」が首脳間の連携確認に意義-自民・松川氏

韓国を訪問している安倍晋三首相は9日、文在寅大統領と会談し、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に政策を変更させるため、米国とも連携して「圧力を最大限まで高めていく」方針を確認した。安倍首相の記者団への発言場面をNHKが放映した。

韓国で会談する安倍晋三首相と文在寅大統領

Photographer: Kim Hong-ji/AFP/Getty Images

  安倍首相は北朝鮮への対応で「日韓米、3カ国の強固な協力関係は決して揺らぐことはない」と強調。「北朝鮮には拉致問題、核・ミサイル問題の解決に向けて具体的な行動をとるよう引き続き、日韓米の緊密な連携の下に強く働きかけていきたい」とも語った。

  文政権は五輪を機に北朝鮮と対話を進めてきたが、安倍首相は会談で同大統領に「対話のための対話には意味がない」と伝えた。安倍首相はペンス米副大統領らと9日夜の平昌冬季五輪開会式に出席する。文大統領は日韓首脳会談の冒頭、平昌五輪を契機に北朝鮮の核問題を解決し、朝鮮半島に恒久的な平和をもたらす方法をみいだすために努力している、と述べた。

  首脳会談では慰安婦問題についても協議。文政権が真の解決とはなり得ないと指摘している2015年の日韓合意についても「最終的かつ不可逆的」とする日本政府の立場を伝えた。その上で、「未来志向の日韓関係を作り上げていかなければならない」との認識を共有したという。

  元外交官で日中韓協力事務局次長を務めた自民党の松川るい参院議員は、日韓合意について「韓国が実質的にほごにするような行動を取った」として、現時点での首相訪韓は「本当は望ましくない」と語った。ただ、韓国が北朝鮮の「ほほえみ外交に取り込まれているように見える」中で、首脳同士が対北朝鮮政策での連携を直接確認することには意味があるとした。

  五輪・パラリンピック期間中は実施しないことで米韓が合意している合同軍事演習についても、圧力姿勢を維持するために3月のパラリンピック閉幕後、速やかに実施するよう安倍首相が韓国側に求めることになるとの見方も示した。

  開会式には金正恩朝鮮労働党委員長の妹、金与正氏を含む北朝鮮代表団も出席する。韓国政府の発表によると、安倍首相は金永南最高人民会議常任委員長と握手した。

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