ドル・円は上昇、日本株や米株先物の上昇で買い安心感-109円台後半

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  • 午前に109円12銭まで下落後、午後には一時109円77銭まで上昇
  • 株価上昇に伴いドル・円も上昇、世界景気への安心感も-みずほ証

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=109円台後半に上昇。日本株や米国株先物の上昇などを背景に、ドル買い・円売りが優勢となった。

  8日午後3時45分現在、ドル・円は前日比0.4%高の109円76銭。午前は109円12銭まで下落した後、午後に入って水準を切り上げ、一時109円77銭までドル高・円安が進んだ。

  みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、「午前にドル・円は下攻めして株も落ちたものの、午後に株価が上昇したことに伴ってドル・円も少し上昇している」と説明。「米10年債利回りは2.8%台で落ち着いている。アジア株も全般的に堅調。世界景気への安心感からドル・円はしっかり。足元では米金利と米国株が最大の注目材料」と述べた。

  この日の東京株式相場は続伸。日経平均株価は午後に一時300円超の大幅高となり、前日比245円49銭(1.1%)高の2万1890円86銭で取引を終えた。

  一方、米10年債利回りはこの日の時間外取引で一時3ベーシスポイント(bp)低下の2.81%程度を付け、同時刻現在は2.84%程度。

  ポンド・ドル相場は同時刻現在、0.2%高の1ポンド=1.3902ドル。ポンドは主要通貨に対してほぼ全面高となっている。イングランド銀行(英中央銀行)はこの日、金融政策会合を開き、四半期物価報告発表する。市場では政策金利を0.5%、資産購入目標を4350億ポンドでいずれも据え置くと予想している。

  東海東京調査センターの柴田秀樹金利・為替シニアストラテジストは、「英国はインフレ率が高い。金融政策は引き締め方向。ポンドは買われるかもしれないが、ブレグジット(英国の欧州連合離脱)は経済の下押しリスクになるので一方的に買われることはないと思う」と分析。「インフレ率も3%をピークに落ち着き低下するのではないか。急いで利上げすることはないと思う」と述べた。

  一方、みずほ証の鈴木氏は、「ブレグジットが進展しても英経済の不確定要素は変わっていない」としながらも、「英物価報告書でインフレ見通しが上方修正されると利上げ期待につながり、英国債利回り上昇、株下落になる可能性もあるので要注意」と語った。

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