VIXは「強烈な逆V字型」を形成する可能性-ポジションが緩和

  • 向こう数週間かけてタームストラクチャーは正常化-ソシエテ
  • VIXのフロア、過去数年のレベルよりも高めに-MKM

CBOEボラティリティー指数(VIX)は過去数年間のような極端に低い水準に戻ることはないだろうが、ソシエテ・ジェネラルとMKMパートナーズのストラテジストはその方向に向かっているとみている。

  ソシエテのジテシュ・クマール、ビンセント・カソット両ストラテジストは7日のリポートで、「向こう数週間かけてタームストラクチャー(期間構造)は徐々に正常化する」との見通しを示した。

  5日と6日にVIXが急伸したことで、これに連動する上場取引型金融商品(ETP)は混乱に陥った。80億ドル(約8750億円)相当の時限爆弾が作動し、低ボラティリティーが続くことに賭けてきた投資家にはその規模の大小に関わらず影響が生じた。12カ月の平均がわずか11.3のVIXは一時50まで上昇した。

  MKMによると、満期が異なるボラティリティー・オプションの差を示すVIXのタームストラクチャーは今週初めにマーケットが急落した際、過去のイベント発生時に見られた6-7ポイントに比べて「極端にスティープ化」した。

  MKMのデリバティブストラテジスト、ジム・ストラガー氏は7日のリポートで、「2015年8月は別として、VIXの崩壊がここからさらに続くと、今回と少しでも似ているボラティリティーイベントは過去40年間にはない」と指摘。「もちろんこれが強烈な逆V字型という結果に終われば、満期が長めの先物の抑え気味の反応は正しいということになるだろう」と記した。

  MKMは米国や世界経済の堅調なファンダメンタルズを踏まえて米国株に対し前向きな姿勢を維持。高いボラティリティーが上昇基調の株と共存できるようになるとストラガー氏は言う。「ボラティリティーの転調の結果、VIXのフロアは過去数年の10-11のレベルより高めに形成されるだろう。この屈折が本物かどうか、今後数週間で分かる」と述べた。
             
原題:VIX May Form ‘Mother of All Inverted Vs’ as Positioning Calms(抜粋)

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