弱気派オデイ氏:相場下落は終わっていない-ファンドは猶予得る

  • オデイ氏の旗艦ファンド、相場下落で約7%のプラスのリターン達成
  • 「厄介な弱気相場が始まりつつあると思う」-ボンド氏

ヘッジファンド業界で最も憂鬱(ゆううつ)だった運用者の一部が、ようやく活気づいている。

  相場急落を見込み、過去3年間にわたって損失を出していたクリスピン・オデイ氏の旗艦ファンドは、先週の相場下落が始まって以降、約7%のプラスのリターンを達成した。情報が非公開であるとして関係者が匿名を条件に明らかにした。オデイ・アセット・マネジメントの同僚であるティム・ボンド氏が運用する別のファンドも、米国の市場が6日に回復を始める前に、約12.5%のプラスのリターンをあげた。

クリスピン・オデイ氏

Source: Odey Asset Management

  2017年末までの3年間の運用成績は、オデイ氏が率いる欧州株ファンドがマイナス65.5%、ボンド氏のオデッセイ・ファンドはマイナス41%だったため、先週以降の好リターンはさしたる効果を持たないが、不意を突かれた他の運用者との違いが際立った。両氏は7日、下落は恐らく終わっていないと警鐘を鳴らした。

  投資家向け書簡でほぼ毎月、危機について警告していたオデイ氏は、拠点とするロンドンからインタビューに答え「恐らく終わっていない」と指摘。

  オデイ氏は、16年に英国株が80%下落し得ると警告したことなどで知られる。今回の相場下落について、運用者らが株式市場からの退去を決定したというよりも、恐らく自動トレーディングプログラムによるものだと説明。投資家らにとって真の問題は、大規模な金融刺激策が長年にわたって続いた後、ついにインフレが戻りつつあると考えるかどうかだ。そうだとすれば、株式と債券市場はさらに下落する可能性があると述べた。

  「そうなれば、弱気相場の始まりかもしれない。今回の市場は1970年代と同じ特徴を多くはらんでいるように見える」とオデイ氏は指摘。

  ボンド氏は「この特別な局面は終わっていない。長期的には、債券と株式、クレジットの厄介な弱気相場が始まりつつあると思う」と話した。

原題:Perma-Bear Odey Says Market Rout Not Over as Funds Get Reprieve(抜粋)

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