Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米国株は乱高下の末に下落、国債利回り上昇を警戒

更新日時

7日の米株式相場は反落。米国債利回りの上昇がまだ続く兆しが広がり、世界金融市場を襲ったボラティリティー不安が解消されず、主要株価指数は不安定な値動きとなった。財務省がこの日実施した10年債入札の不調を受けて米国債は続落。10年債利回りが上昇した。

  • 米国株は反落、国債利回り上昇警戒で午後に上げを消す
  • 米国債は続落、10年債利回りは2.83%台に上昇
  • NY原油は続落、米生産が過去最高-需給不安強まる
  • NY金は続落、ドルや株価の持ち直しで

  株式市場は一日を通して大きく揺れ、S&P500種株価指数は午後の取引で上げを消した。ダウ工業株30種平均も値動きが激しく、日中高値と安値の差は500ドルを超えた。10年債利回りは2.83%台に上昇。シカゴ連銀のエバンス総裁はこの日、インフレが持続的に上昇する確信が強まった場合は一段の金利引き上げが正当化されると述べた。

  S&P500種は前日比0.5%安の2681.66。ダウ平均は19.42ドル(0.1%)下げて24893.35ドル。ニューヨーク時間午後4時50分現在、10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.83%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続落。2カ月ぶりの大幅安となった。米エネルギー情報局(EIA)の統計で原油生産が過去最高水準に増加したことが示され、供給が需要を大幅に上回るとの懸念が再燃した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日比1.60ドル(2.5%)安の1バレル=61.79ドルで終了。これは4週間ぶりの安値。ロンドンICEの北海ブレント4月限は1.35ドル下げて65.51ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続落。ドルや株式相場が持ち直す中、3週間ぶり安値付近となった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日比1.1%安の1オンス=1314.60ドルで終了した。

  取引終了前の15分間で売りが膨らみ、下げ足が速まった。大型ハイテク株が売りを浴びたことから、ハイテク銘柄の比重が高いナスダック総合指数は0.9%安と、主要3株価指数の中で最も大きく下げた。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は2015年8月以来最高の水準からは低下に転じた。それでも、1990年以降の平均を約40%上回る水準となっている。

  ウェザーストーン・キャピタル・マネジメント(コロラド州)のマイケル・ボール社長は、「本日の取引では利回りの上昇が始まった時、株売りのペースも速まったと見受けられる」と話した。  

  米国債は長期債を中心に売られ、5年債と30年債の利回り差は取引終了にかけて広がった。国債利回りは10年債入札の不調を手掛かりに徐々に上昇した。

原題:Stocks’ Bumpy Ride Resumes as Bond Jitters Linger: Markets Wrap(抜粋)
USTs Lower After 10Y Sale; Fed Hikes Creep Back Into Front End(抜粋)
Crude Tumbles as Record U.S. Output Stokes Oversupply Anxieties(抜粋)
Metals Bullied by Resurgent Dollar After Fending Off Equity Rout(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE