野村:上場ETNを早期償還、個人には「極めてリスキー」との声

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米国株の急落を受けて、野村ホールディングスの欧州子会社が発行する外国指標連動証券が早期償還されることになった。東京証券取引所に上場、国内の個人投資家らが保有している。同証券の価額が96%下落する事態を受けて、個人にとっては「極めてリスキー」な商品だったのではないかとの声が出ている。

  「NEXT NOTES S&P500 VIX インバースETN」は野村が2015年に発行、時価総額は20億円から400億円超まで上昇した。2月5日の米国市場での対象指標が2日終値から8割以上下落したため、早期償還し上場廃止することを決定した。

  日本取引所グループによれば、東証にはETN24銘柄が現在上場していて、早期償還条項に該当し強制的に償還されるのは今回が初めて。青沼見和広報・IR担当によれば、野村発行の同ETNの保有者には個人投資家が含まれるが、詳細については開示できないとしている。

  野村の山下兼史広報担当は7日、個人投資家への販売商品として適切かどうかについて、「上場している商品であり、法人、個人問わず買い付けいただける商品であると考えている」とブルームバーグの取材に答えた。また「個人投資家から問い合わせがあった」と述べる一方、ETNを保有している個人と機関投資家の割合などについてはコメントできないとしている。

  NPO日本個人投資家協会の木村喜由理事は、このETNは「アメリカのマーケットの好調と金融緩和がいつまでも続くということに賭ける商品」で、「VIXの性格は市場がパニックに振れると一気に大損する」ため、「極めてリスキー」だと指摘した。

  国内大手銀行と外銀でストラテジストなどの経歴を持つ同理事は、「リスクについては説明資料に書いてあるため、買った人は運が悪いとしか言えない」が、証券各社が投資家に大きなリスクがあることについて十分な説明がなされていなければ、問題が発生するだろうと述べた。

英語記事:Nomura Sorry for VIX Note Crash That Burned Retail Investors (1)

(チャートを4段落に、野村コメントを5段落に追加しました.)
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