VIX以外の「恐怖指数」、トレーダーの比較的冷静な心理映す

  • 米国債と新興市場、原油のボラティリティー上昇はVIXより小幅
  • 円とスイス・フランは下落、安全資産に逃避する動き示さず

株式市場以外の金融市場では、投資家の不安心理を映す指標は、それほど悪くないことを示している。

  CBOEボラティリティー指数(VIX)が6日に約2年ぶりの高水準に達した後でも、米国債や新興市場など他市場のボラティリティー指数には、それほど大きな不安は表れていなかった。

  ウィルミントン・トラスト・インベストメント・アドバイザーズのトニー・ロス最高投資責任者(CIO)は「為替市場や債券市場などでボラティリティーの乱高下が見られなかったのは非常に安心させられる」と指摘。「信用危機以降、株式市場はかなり不安定さを増している。ヘッジファンドやプログラムトレーダーといったタイプの投資家が多く活動しているように見える市場だ」と付け加えた。

  世界同時株安は新興国株に打撃を与えたかもしれないが、それはつまずき程度にすぎないようだ。CBOE新興市場ETFボラティリティー指数は過去2日で40%強上昇したとはいえ、VIXに比べればまだ小幅な上昇だ。

  過去1日のボラティリティーの急上昇は、債券よりも株式の方が顕著だった。しかし、米国債市場は動いていなかったわけではなく、米10年債利回りは今週既に23ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)以上の幅で変動している。広く注目されるVIXと同様、米10年債利回りの変動性を表すTYVIX指数は、5日に2017年4月以来の高水準に上昇したが、6日は若干戻した。

  為替市場では、5日の混乱は安全資産への短期的な逃避を招いただけだった。伝統的に安全資産とされてきたスイス・フランと円は6日、世界的な株式相場の波乱にもかかわらず、いずれも下落した。

  原油市場でもボラティリティーの上昇は見られたが、株式市場に比べると緩やかな変動だった。CBOE/NYMEX原油ボラティリティー指数は5日に昨年11月以来の高水準を付けた。

原題:Fear Gauges Beyond VIX Show Traders Don’t Think It’s That Bad(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE