Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

「吐き出すしかなかった」ヘッジファンドも-ボラティリティー急上昇

  • オプション・ソリューションズも資産価値の65%を失う
  • ヘックスター氏が運用に携わるファンドは運用資産の価値が14%急増
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米株市場の時価総額から約1兆2500億ドル(約136兆7000億円)相当を消失させた相場急落で、株価上昇とボラティリティーの落ち着きが続く方向に賭ける投資を行っていたヘッジファンドが、最も手ひどい打撃を受けた。

  事情に詳しい関係者の1人によれば、投資運用会社マン・グループが運営する旗艦ファンドは、市場のトレンドが突然反転したことで、5日に運用資産の価値が目減りした。株式オプションを取引するヘッジファンド運用会社オプション・ソリューションズも一夜にして保有資産の売却を余儀なくされ、資産価値の65%を一時失った。

  トゥルー・パートナー・アドバイザーのトビアス・ヘックスター共同最高投資責任者(CIO)は米国時間6日の取引開始前の段階で、一般論として「ボラティリティーに対してポジションをショートにしていたトレーダーは、吐き出すしかなかった。それがまだ終わっていないというのが、われわれの観測だ」と語った。

  オプション取引所CBOEのボラティリティー指数(VIX)が5日に過去最大の上昇となったことで、ボラティリティーの低い状態が続く方向に賭ける金融商品に積極的に資金を投じてきた投資家が痛手を被った。2日発表された1月の米雇用統計における平均時給の大幅な伸びがインフレ加速を示唆し、債券利回りの上昇と株価の急落を招いた。

  ヘックスター氏が運用に携わるレラティブバリュー・ボラティリティーヘッジファンドは6日までの2営業日で、運用資産の価値が14%急増した。割安と考えるボラティリティー株式指数オプションを買い、割高と思われる同種のオプションを売るこのファンドは、米国と韓国、台湾、日本の指数間の変動で利益を得た。

原題:Hedge Funds Shorting Volatility ‘Had to Puke’ as Stocks Drop (1)(抜粋)

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