グロース氏のファンド、全てのライバルに負ける-5日に成績急激悪化

  • 運用ファンド、5日はマイナス0.83%-約1年ぶりのマイナス幅
  • 先週までプラス0.4%の年初来リターンが一気にマイナス0.4%

著名債券投資家のビル・グロース氏にとって、2018年は好調な幕開けとなっていた。ただし、先週までのことだ。

  グロース氏が運用するジャナス・ヘンダーソン・グローバル・アンコンストレインド・ボンド・ファンド(22億ドル=約2400億円相当)は株式相場が急落した5日、マイナス0.83%のパフォーマンスだった。このマイナス幅は2016年12月30日以来の大きさで、モーニングスターが非伝統的債券部門で集計対象とする運用資産2000万ドル以上のファンド64本の中で最悪(1日当たりベース)。それまで同ファンドの年初来トータルリターンはプラス0.4%だったが、この日の成績悪化でマイナス0.4%に沈んだ。

  同じ5日、ダウ工業株30種平均は過去最大の1175ポイント下げて4.6%急落。これに比べれば、グロース氏のファンドのマイナス幅は小さいが、それでも打撃だ。なぜ、これほど急激な成績悪化が起きたのかは不明で、コメントを求める電子メールに対して同氏から返答はない。ジャナス・ヘンダーソンの広報担当者からもこれまでのところ、コメントはない。

  成績悪化の理由としては以下が考えられる:

  • ボラティリティー急上昇。高いリターンを得る源泉として、グロース氏のファンドは相場の大変動に備える保険のような金融商品を提供していたが、こうした売り手には買い手から支払い請求があった際に応じる必要が生じる
  • デュレーション。債券投資の実質的な残存期間を示すデュレーションをグロース氏は最近、マイナス2年としていたが、これは債券利回りが上昇すれば利益を得る立場にあることを意味する。5日の米10年債利回りは約14ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げ、昨年9月以来の大幅低下
  • 為替や商品などに関連する資産。ファンドのリターンが昨年12月末に悪化した際、グロース氏は電子メールでその要因について、「想定外のドル下落が金の値上がりにつながった。ファンドは当時、金をショート(売り持ち)にしていた」と説明

原題:Gross Fares Worst Among Go-Anywhere Bond Managers in Rout (1)(抜粋)

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