新興国市場の熱狂終焉、投資家は現実直視-三菱UFG国際の下村氏

  • FRB新議長の議会証言、市場の方向性を判断する重要なポイントに
  • ポーランド、チェコ、マレーシア、メキシコを選好

新興国市場のどの資産に投資資金をつぎ込んでもリータン獲得が期待できるという局面は終わったと三菱UFJ国際投信の下村英生チーフファンドマネジャーは判断している。

  下村氏によると、想定より強かった先週発表の米雇用統計をきっかけとする株式相場の下落は、投資家にとって警鐘となった。雇用統計を受けた米インフレ加速により利上げのペースが加速、あるいは回数が増えるとの不安が高まっており、2月下旬にも行われるパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言がマーケットの方向性を判断する重要なポイントになると下村氏はみる。

  下村氏は東京からの電話インタビューで、「これまでのようなユーフォリアのような状況には戻らないだろう。ここからは現実に引き戻されるような局面になる」と予想。ただ、資金フローでは「流入が一時的に止まることはあっても、逆流はない」との見方を示した。

  下村氏が注目する新興国市場は以下の通り:

  • ポーランドのような東欧諸国は欧州域内の堅調な成長の恩恵を受けており、引き続き魅力的
  • マレーシアは出遅れており、バランスの取れた輸出セクターを背景に頭角を現す
  • メキシコはインフレ鈍化が見込まれ、今年の大統領選後に投資妙味が高まる可能性

       
  下村氏はインタビューで、株式市場は1月の急ピッチの上昇で明らかに調整が必要だったと語り、さらに、堅調な世界成長とファンダメンタルズの下、新興国市場の調整はそれほど深くはならないだろうとの見方も示した。

原題:Euphoria in Emerging Markets Is Over for $119 Billion Japan Fund(抜粋)

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