Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

ソフトバンクG:携帯子会社の上場準備開始、1年内実現を目指す

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  • 資金は財務強化とグループの成長に-検討の結果、見送る可能性も
  • 10-12月期営業利益は2.8%減の2740億円-市場予想を下回る

ソフトバンクグループ(SBG)は7日、携帯子会社ソフトバンク(SB)の株式新規公開(IPO)の準備を進めると発表した。1年以内の上場を目指す。世界のテクノロジー企業に投資を加速するSBGと通信事業の中核企業の役割と価値を明確に分けるのが目的としている。

  発表資料によると、携帯子会社の上場で、グループの事業内容を市場に分かりやすく示せるほか、携帯子会社自体の自律的な成長を促し、経営基盤を強化することを目指すとしている。上場後もグループの連結子会社とする前提。検討の結果次第では上場を見送る可能性もある。

  孫正義会長兼社長は7日の決算会見で、携帯子会社の上場について「ソフトバンクグループとしては配当が入れば継続して投資できる。あるいは財務バランスの強化にも役立つ」と指摘。SBからの配当はSBGにも一般株主にも比例して入り「利害が反するということはない」と述べた。
 
  孫氏は昨年5月に中東の政府系ファンドなどが出資する「ビジョン・ファンド」を発足し、テクノロジーベンチャー企業への投資を加速している。しかし、市場ではSBGの保有資産は余りに幅広く、本業は携帯電話を核とする事業会社なのか、それとも投資ファンドなのかを明確化しないと評価しにくいなどの声があった。

「群戦略」に評価分かれる

  ムーディーズの柳瀬志樹氏は上場が実施されれば、SBGが「主要子会社から得る配当の一部を喪失することにつながる可能性がある」とし債権者にはネガティブと指摘。一方、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)はSBGの出資比率が大きく低下しなければ事業競争力などには大きく影響しないなど見方が分かれた。

  孫社長は7日夕の決算説明会で、起業家の高齢化でIT企業は約30年で衰退すると指摘。「私自身が成長のボトルネックにはなりたくない」とし、解決策は投資を通じた戦略的提携により300年間成長し続ける組織体を構成する「群戦略」だと強調。創業時から考えていたとし、自らがそれを説明する約20年前の映像を披露した。

  SBGが同時に発表した2017年10-12月の連結営業利益は、前年同期比2.8%減の2740億円と市場予想を下回った。ブルームバーグが集計したアナリストによる営業利益の予想平均は2931億円だった。

  7日の開示資料によると、売上高は3.9%増の2兆4001億円(市場予想は2兆3104億円)。純利益は11倍の9123億円(同2023億円)となった。米携帯電話のスプリント事業が引き続き好調だったほか、ビジョン・ファンド事業の評価益も寄与した。今期予想は公表していない。

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