Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

元ゴールドマンのVIXトレーダー、株売り収束までに一段の痛み予想

  • ボラティリティー空売りの巻き戻しが終わるまでは下げ止まらず
  • 低ボラティリティー見込む取引の総額は2兆ドルとの試算も

ゴールドマン・サックス・グループでボラティリティーの指数を含め指数連動のデリバティブ(金融派生商品)取引に携わっていた山田誠氏は、今回の株一斉売りが収束するのは市場に一段の痛みが走ってからだと予想する。

  現在はSMBC日興証券でエクイティ部長を務める同氏は、投資家が市場への影響を認識せずにボラティリティーを空売りしていたと指摘する。今やこうした取引が巻き戻され、米株価指数を押し下げている。空売りの全体の取引規模は恐らく誰にも分からないが、価格が3%や4%と、ある程度以上動けば株を売らなければならなくなり、これが市場を揺るがせていると同氏は指摘した。

  低ボラティリティーに賭ける商品への投資額の概算はさまざまだが、アルテミス・キャピタル・アドバイザーズのクリス・コール氏は2兆ドル(約218兆円)余りと見積もる。シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は5日に38.8と、2015年8月以来の高水準に達し、トレーダーらはVIX空売りのポジション解消に追い込まれた。

  山田氏は株価は適正な価値から離れつつあると考えているものの、こうした取引のカバーが終わるまでは下げ止まらないとみる。ファンダメンタルズ(基礎的諸条件)は悪くないのでどこかで下げ止まるだろうが、膿(うみ)を出し切るまで止まらないだろうと同氏は述べた。

原題:Ex-Goldman Volatility Trader Sees More Blood Before Rout Ends(抜粋)

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