中国当局が銀行に対する処分厳格化、記録的な制裁金-収益性に懸念も

  • 銀監会は17年に3452件の処分発表、金額は前年の10倍
  • 昨年就任した郭樹清主席は銀行業界の違法行為根絶に取り組んでいる

中国当局が銀行業界に対する姿勢を厳格化している。緩い融資手続きや不良債権データの不正な書き換えなどの違反に対して当局がこの数カ月で金融機関に科した制裁金は記録的な額となっている。

  公式統計によると、中国銀行業監督管理委員会(銀監会)は2017年に1877の金融機関を対象に3452件の処分を発表。金額は計29億3000万元(約508億円)と前年の10倍に急増した。銀監会当局者が中国中央テレビ局(CCTV)に語ったところによれば、約270人の銀行幹部が処罰され、業界から永久追放となったケースもあった。

  こうした流れは今年に入っても続いている。1月は毎日、平均16件の制裁金が科された。銀監会主席に昨年就任した郭樹清氏は銀行業界の違法行為根絶に取り組んでいる。

  華泰証券の陳姝瑾アナリスト(香港在勤)は「厳格な審査は続くだろう。当局は特に内部統制と銀行間取引を標的にしている」と述べた。格付け会社フィッチ・レーティングスは先月、審査の厳格化で銀行の事業機会が狭まり、収益性を損なう恐れがあると警告した。

原題:Frenzy of Fines for China’s Banks Is Only Just Getting Started(抜粋)

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