黒田日銀総裁:若干でも長期金利目標を引き上げるのは適切でない

  • のりしろ作るため時期尚早に金融政策を転換すること適切でない
  • 経済、物価、金融情勢を踏まえ最も適切なイールドカーブ作る

日銀の黒田総裁

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg
Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

日本銀行の黒田東彦総裁は、「現時点で、例えば10年物国債の操作目標を若干であれ引き上げることは適切ではないのではないか」と述べ、利上げに否定的な見解を示した。6日の衆院予算委員会で津村啓介氏(希望の党)から金融政策について問われ答弁した。

  黒田総裁は「物価は欧米は既に1%半ばから後半になっているが、わが国はまだ1%にも達してない」と指摘。「将来ののりしろを作るために時期尚早に金融政策を転換することは適切ではないのではないか」と語った。

  その上で、日本経済の現状、先行きを見越して適切な金融政策を打つとし、「2%の物価目標をできるだけ早期に実現するという目標に向かって、現在の経済、物価、金融情勢を踏まえて最も適切なイールドカーブを作る」と述べた。

  一方、安倍晋三首相は同委員会で、政権交代後、「2%に向けて黒田総裁がしっかりとした手段を表明したことが市場の空気を変えていく力になった」とし、「黒田総裁の手腕を信頼している」と言明。2%の物価安定目標に向け、現行の政策を進めていただきたいと述べた。

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