豪中銀:16会合連続の金利据え置き-利上げは当面ないと示唆

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  • 据え置き期間は過去最長、エコノミストや市場の予想通り
  • 労働市場の改善にもかかわらず賃金の伸びはなお低いとロウ総裁

オーストラリア準備銀行(中央銀行)は6日、過去最長となる16会合連続で政策金利を据え置いた。ロウ総裁は、力強さを増しつつある設備投資や雇用ブームにもかかわらず、急速な賃金の伸び回復にはなお程遠いとの認識を示した。

  豪中銀はオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標を1.5%に維持することを決めた。金利据え置きはエコノミストや市場の予想通り。ロウ総裁は声明で、「労働市場の改善にもかかわらず賃金の伸びはなお低く、こうした状況が当面続く可能性が高い」と予想した。

  豪州では人口が急増し、労働参加率が上昇しているため、雇用ブームが失業率を著しく低下させ、賃金上昇やインフレを促す状況には至っていない。豪中銀は企業の雇用拡大を後押しする意味もあって、1年半にわたって金利を過去最低水準に維持している。

  ロウ総裁は声明で、「低水準の金利が引き続き豪経済を支えている。失業率押し下げとインフレ率の目標回帰でさらなる前進が見込まれるが、その進展は緩やかなものになる公算が大きい」と指摘した。

  マッコーリー銀行のエコノミスト、ジャスティン・ファボ氏(シドニー在勤)は、「『緩やかな』という表現が鍵であり、金利が当面は変わらないと豪中銀がタイムリーに示唆した」と分析した。

  豪ドル相場は現地時間午後3時41分時点で1豪ドル=0.7841米ドル。豪中銀の政策決定発表前は0.7872米ドルだった。トレーダーが織り込む12月の利上げ確率は68%と先週からやや低下した。

原題:Australian Wages and Rates Aren’t Going Anywhere, Lowe Signals(抜粋)

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