JT:営業益予想5610億円、市場予想届かず-年末にも高温加熱式

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  • 今期営業益は前期比横ばい、買収による償却費増加など影響
  • 18年末から19年初めに新型の加熱式たばこ製品を国内で発売へ

日本たばこ産業(JT)は、今期(2018年12月期)の営業利益が5610億円になるとの見通しを発表した。ブルームバーグが集計したアナリスト16人の市場予想平均6103億円を下回った。

  営業益は前期(17年12月期)比で横ばいの見通し。同社は、海外たばこ事業や医薬事業などで増収となるものの、買収により生じた償却費が増加することなどが影響する。売上高は3.8%増の2兆2200億円(市場予想は2兆2036億円)、純利益は0.4%増の3940億円(同4329億円)との予想も示した。

  JTは前期に2000億円超を投じ、インドネシアやフィリピンのたばこ会社を買収。国内で紙巻きタバコの需要が伸び悩んでいることから、東南アジアなど成長の見込める新興国を中心に海外に活路を見いだしている。前期の国内たばこ事業の売上高は8.4%減。一方で、海外たばこ事業の売上高は3.2%増の1兆2376億円と同社全体の58%を占めた。

  前期の営業益は5.4%減の5611億円。海外たばこ事業や医薬事業が増益となったものの国内たばこ事業が減益となったことが響いた。国内の紙巻きタバコ販売数量は13%減少した。

  寺畠正道社長は6日の決算会見で、18年末から19年初めに300度前後の高温で加熱する新型たばこ製品の国内販売を開始する方針を明らかにした。現在販売している加熱式たばこ「プルーム・テック」は吸った時の味わいの強さが十分でないとの反響があることから、「プルーム・テックの進化バージョン」となるような製品の開発を同時に進めていると話した。

  米フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)や英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)の競合2社が販売している製品は300度前後でたばこの葉を直接加熱するタイプ。プルーム・テックは、ニコチンなどたばこ由来成分を含んだ「たばこカプセル」に約30度の蒸気を通している。

(第5、6段落を会見での寺畠社長の会見を踏まえて書き換えました.)
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