パウエルFRB議長に早くも試練到来-試される米経済の耐久性

  • 議長は5日の就任で「米金融システムはより力強くなった」と言明
  • 金融セクターへの影響などを当局者は自問しているだろうと識者

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル新議長は就任初日の5日、市場ボラティリティー(変動性)の急拡大に直面した。株価が急落し、それに反応して長期市場金利も大幅に低下した。

  S&P500種株価指数は前週末比4.1%下落と、終値ベースで2011年以来の大幅安となった。エコノミストらはパウエル議長と同議長のチームにとって、この急落は回答ではなく疑問を突き付けられるものだと指摘した。

  元FRBエコノミストで現在はコーナーストーン・マクロのパートナー、ロベルト・ペルリ氏は、「ダウ工業株30種平均は1000ドル下げた。これは注目に値する」とした上で、「彼らが知りたがっているのは株式市場がこのように反応する根本的原因が存在するのか、米経済に何か変調があるか、過去の行き過ぎの反動なのかということだ」と指摘した。

  株価急落は失業率が4.1%に低下するなど、米経済が上向く中で起こった。今後、株価が徐々に反発するか、あるいはさらなる下落が小幅にとどまるなら、政策当局者にとっては大した問題にならない。

  バーナンキ元FRB議長とイエレン前議長の下で金融安定性の主任アドバイザーを務め、現在はブルッキングズ研究所フェローのネリー・リャン氏は、金融当局者は恐らく、誰がこの損失を負担するのか、金融セクターにはどのような影響があるか、そしてこれまでの株価上昇はレバレッジによるものだったのか、と自問しているだろうと述べた。

  パウエル議長は5日の就任後の声明で、「米国の金融システムは約10年前に始まった金融危機の前よりも、より力強くなり、回復力も増した。われわれはこれを維持するつもりだ」と述べていた。
  
原題:Powell First Day Brings Stock Rout as Economic Durability Tested(抜粋)

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