Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米国株の急落、金融政策判断に影響か-FRB新議長に最初の試練

  • ユーロドル先物スプレッド、19年の利上げ観測後退を示唆
  • 株式市場の動揺はパウエル氏の最初の試金石-ザーボス氏
ワシントンで最も退屈な男がFRB議長に
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

5日には米連邦準備制度理事会(FRB)議長にパウエル氏が就任したが、トレーダーらは高値圏にあるリスク資産の突然の急落が金融政策に影響する公算が大きいというシグナルを発している。

  ユーロドル先物は、2018年12月限と19年12月限のスプレッドが5日に3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、下げ幅は今年最大となった。この動きは、S&P500種株価指数の急落に歯止めがかからない状況で、19年の利上げ観測が後退したことを示している。マーケットが示唆する18年第2四半期、第3四半期、第4四半期の利上げ確率はいずれも5日にやや低下した。
           

  金利市場の動きは比較的小さく、1月の上昇を受けた一部利益確定の動きを反映している可能性があるが、これは米金融当局の政策判断プロセスで世界的な株安が考慮されることに投資家が賭けていることを表している。株価変動をあおるのを防ぐため、当局が利上げを控えるだろうという考えだ。

  今週にかけて、19年末までに約5回の利上げが見込まれてきた。世界同時成長と緩和的な米金融情勢で当局は利上げを迫られるとのシナリオに投資家が賭ける中、1月は19年の金融引き締め観測が高まり、2月2日までに18年12月限と19年12月限のスプレッドは約2倍の36bpに広がっていた。

  ジェフリーズ・グループのチーフ市場ストラテジスト、デービッド・ザーボス氏は、株式市場の動揺はパウエル氏の最初の試金石とみる。5日の顧客向けリポートで同氏は「パウエル体制の下で『フェド・プット』の行使価格が大きく動くのかを人々は知りたがっている」と述べ、「この特殊な政権下でパウエル氏は、バーナンキ氏やイエレン氏よりもはるかに早い段階で政治的なプレッシャーを感じ始める可能性がある」と記した。   

原題:Stock Selloff Is Starting to Cast Doubt on Fed’s Rate Hikes (1)(抜粋)

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