Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

日本株に楽観的、日経平均急落でも-米株のような懸念材料ない

  • 慎重さ増すものの強気は維持-AMPやピクテ
  • 日本株は「途方もなく安い」とCLSAのスミス氏
Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

AMPキャピタル・インベスターズのネーダー・ナエイミ氏は資産の30%超を現金にしている。アジア株の下落をヘッジするため円のロングポジションを組もうとしている。ピクテ投信投資顧問の松元浩常務執行役員は先週、資産の現金比率を増やした。

  いずれも株式について慎重な姿勢を強めているものの、両氏のほか、ブルームバーグが5日にインタビューした投資家の大半は日経平均が5日に2016年11月以来の大幅下落を演じた後も日本株の上昇基調の先行きに楽観的だ。

  日経平均は5日に2.6%下落。2日のS&P500種株価指数の急落に追随した。米株の下げは米国債利回り上昇と米利上げ加速の観測がきっかけだが、日本にはそのような要因はないとナエイミ氏は指摘する。日本銀行の黒田東彦総裁も5日、量的緩和(QE)政策に変化はないと強調した。

  ナエイミ氏は電話インタビューで、「センチメントに引っ張られた調整は相当急激で大きな痛みを伴うことがあるが、私は日本株についての確信を維持している」と語った。

  米国では国債利回り上昇で債券利回りと株式益回りが接近し株売りにつながった。しかし日本株にはそのような懸念がないという点で、CLSAのストラテジスト、ニコラス・スミス氏(東京在勤)もナエイミ氏に同意する。日本企業の利益が大きく拡大している一方、10年物日本国債利回り0.1%未満。日経平均益回りと10年国債利回りの差は10年で最大の水準からそう離れてはいない。

  「株式益回りと債券利回りの差という点から見ると、日本株は途方もなく安い」とスミス氏は指摘。ただ、「最大の不安要素は日本株が米国株と緊密に連動していることだ」と付け加えた。

  ピクテの松元氏は、日経平均の昨年の19%上昇や1月の2万4000円台乗せで市場には陶酔感があったと指摘。今回の下げは「健全な調整だ」と述べた。「市場は楽観的過ぎた」とし、上昇を再開する前に日経平均が1月の高値から10%下げても驚かないと語った。

原題:Even as Nikkei 225 Tumbles, It’s Hard to Find a Japan Stock Bear(抜粋)

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