日産自とトヨタ、米国市場の秘密兵器は大口顧客向け-懸念の声も

更新日時
  • 両社ともに1月販売でレンタカー向け伸びる-コックス
  • フリート販売への過度な依存、中古車価格押し下げる恐れ

Vehicles sit parked outside the Nissan Motor Co. manufacturing facility in Smyrna, Tennessee, U.S.

Photographer: Luke Sharrett/Bloomberg
Photographer: Luke Sharrett/Bloomberg

日産自動車トヨタ自動車はいずれも2018年の米国市場で好調なスタートを切ったが、レンタカー向け販売台数は明らかにしていない。

  コックス・オートモーティブによると、日産自の1月のレンタカー会社など大口顧客(フリート)向け販売台数は前年同月比48%増の4万1550台、トヨタは同69%増の2万4281台。このうち数千台を除いてレンタカー会社向け販売だったとみている。

  投資家は事業者向け販売に頼り過ぎている自動車メーカーに懐疑的な見方を示している。大口注文は値引きの対象になるためだ。また、レンタカーはいずれ中古車市場に出回り、個人が保有する車両の価値を押し下げる恐れがある。 数年前に米国市場で10%のシェア獲得を掲げた日産自は、目標達成に向けて大口顧客向けビジネスを強化している。

Fleet Burst

Nissan and Toyota padded U.S. deliveries with shipments to non-retail customers

Source: Cox Automotive

  自動車業界コンサルタントのマリアン・ケラー氏は「10%の市場シェアを獲得しようと思えば、フリート販売はその手段だ」と指摘した上で、「新型車が中古車市場に大量に出回るようになれば、新車との競争で価格と利益を押し下げる危険性がある」と述べた。

  トヨタの広報担当アマンダ・ロアーク氏によると、同社の大口顧客向け販売は下期(7-12月)には減少し今年の米販売総数の10%程度に落ち着き、ここ数年とほぼ同水準になる見通し。

  北米日産のジュディ・ウィーラー副社長(営業担当)は、フリート販売の大きな伸びは17年モデルを一掃して18年モデルのためのスペースを作るためで、「単に時期的な問題」と説明した。

  ケラー氏によれば、事業者は装備の充実したモデルを購入しており、これにより車両価値も高く維持され、レンタカービジネスも以前ほど採算性が低いわけではない。ただ、中古車展示場に同じモデルの車両があまりにも多く並ぶことは一部の顧客にとって依然として好ましいことではなく、「間違いなくブランドイメージに影響する」と同氏は述べた。

原題:Nissan and Toyota’s Secret Weapon in the U.S.: Fleet Sales (1)(抜粋)

(5段落目以降に各社のコメントなどを追加しました.)
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