2月2日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、週間は8週ぶり高い-雇用統計予想上回る

  2日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。ドル指数は週間ベースで8週ぶりの上昇となった。雇用統計など米経済指標が市場予想を上回ったことが手掛かり。
  ドルは主要通貨に対して全面高。米下院共和党がロシア疑惑捜査に関する文書を公開したことから、ドルは上げ幅を縮小する場面もあった。下院共和党は同文書で、米連邦捜査局(FBI)と司法省の当局者らが外国情報監視裁判所(FISC)判事の判断を誤った方向に導いた上で大統領選挙戦中のトランプ陣営アドバイザーを傍聴する認可を得たと主張した。

  ニューヨーク時間午後4時35分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.9%上昇。一時は1%上昇する場面もあった。週間では0.5%上昇し、2010年以降で最長の連続安が止まった。ドルは対ユーロで0.4%上げて1ユーロ=1.2459ドル。ドルは対円では0.7%高の1ドル=110円15銭。

  1月の米雇用統計では、平均時給が前年比2.9%増と、約9年ぶりの高い伸びとなった。インフレリスクが浮き彫りとなり、利上げ観測が強まった。非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)も市場予想を上回る伸びとなり、前月分も上方修正された。このほか、ミシガン大学消費者マインド指数と製造業受注指数も予想を上回った。

  この日は米10年債利回りが一時2.85%に上昇し、株式相場を圧迫した。ドル高と利回り上昇を背景に、クロス円の上昇は限定的だった。

  利回り上昇は特に資源国通貨の重しになった。豪ドルは一時5月以来の大幅安となったほか、カナダ・ドルも大きく下げた。

欧州時間の取引

  米雇用統計の発表を控え、小動きだった。日本銀行が利回り上昇抑制に向け、金融調節で指し値オペと長期ゾーンの国債買い入れ増額を実施したことを背景に、円は下落していた。
原題:Dollar Snaps 7-Week Losing Streak Despite Paring Friday Gain(抜粋)
Dollar Flirts With Eighth Weekly Drop Even as BOJ Weighs on Yen(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株急落、金利上昇を嫌気-ダウ666ドル安

  2日の米株式相場は大幅安。ダウ工業株30種平均は666ドル下げ、2016年6月以来の大幅下落となった。金融当局が利上げペースを速めるとの懸念が広がった。

  • 米国株は急落、ダウ平均は666ドル下げる
  • 米国債も下落、10年債利回りは一時2.85%を超える
  • NY原油は反落、シェール増産懸念に加えドル高や株安が重し
  • NY金は反落、週間では今年最大の下落-雇用統計が予想上回る

  米雇用統計が堅調な内容となり、経済の力強さが示されたことから国債相場が大きく下げ、株式市場にも動揺が広がった。さらに、ダラス連銀のカプラン総裁が今年3回を超える利上げが必要になる可能性を示唆した後、国債・株式相場ともに下げ足を速めた。10年債利回りは一時、2014年1月以降で初めて2.85%を超えた。

  S&P500種株価指数は前日比2.1%安の2762.13。ダウ工業株30種平均は665.75ドル(2.5%)下げて25520.96ドル。米国債市場ではニューヨーク時間午後4時53分現在、10年債利回りが5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.84%。S&P500種の週間下落率は3.9%に達した。
  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反落。シェール油増産懸念に加え、ドルの上昇や株価の下落が重しになった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日比35セント(0.5%)安の1バレル=65.45ドルで終了。週間では1%下落。ロンドンICEの北海ブレント4月限は1.07ドル下げて68.58ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落。週間ベースでは昨年12月初旬以来の大幅安となった。米国の雇用と賃金の伸びが加速したことから、利上げペースも速まるとの観測が強まった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日比0.8%安の1オンス=1337.30ドルで終了。週間では1.5%下げて、昨年12月8日終了週以来の大幅下落。

  ルートホルド・ウィーデンの最高投資ストラテジスト、ジム・ポールセン氏は「利回りは上昇し、インフレの兆候は幅広く強まっている。これら2要素の組み合わせが強まり始めている」とし、「それに加えて今回の雇用統計だ。これが決定的な一撃となり、きょうの相場の動きにつながった」と述べた。

  S&P500種では主要11業種全てが下落。エネルギー株は4.1%安。決算が期待外れだったほか、原油相場の下落が影響した。テクノロジー株は売りが加速。ナスダック100指数は 個別株ではアマゾン・ドット・コムが大きく上げたものの、アップルは昨年10月以来の安値となった。
原題:Dow Plunges 666 Points as Rate Angst Sinks Bonds: Markets Wrap(抜粋)
Oil Loses Steam This Week as Dollar, Stocks Add to Shale Worries
Gold Posts Biggest Weekly Loss of ’18 on Jobs Data; Copper Slips

◎欧州株:主要指数、週間で1年3カ月ぶり大幅安-年初来マイナスに

  2日の欧州株式市場では、指標のストックス600指数が続落。週間では1年3カ月ぶりの大幅な下落となり、年初来の上げを全て失った。

  2日のストックス600指数は前日比1.4%安の388.07で終了。鉱業株を中心に売りが膨らんだ。同指数は年初から2015年以来の好スタートを切っていたが、これで5営業日続落した。国債利回り上昇への懸念が売りを誘った。
原題:European Stocks’ Worst Week in 15 Months Erases AnnualAdvance(抜粋)

◎欧州債:ドイツ10年債利回り、15年9月以来の高水準-米雇用統計で

  2日の欧州債市場では、欧州主要国の国債が米国債に追随して下落した。1月の米雇用統計で平均時給と非農業部門雇用者数の伸びが予想以上だったことを受け、米国債とともに利回りは数年ぶりの高水準を付けた。来週の国債供給は60億ユーロに減る予定だが、償還による再投資も干上がる見通しだ。

  ドイツ10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して0.77%となり、2015年9月以来の高水準。米国10年債利回りは2.8%を超えた。英国10年債利回りはEU離脱を問う国民投票の実施以降で最高。

  来週の欧州国債の新規発行は60億ユーロと見込まれ、ドイツとオーストリアに加えアイルランドも入札を実施する可能性があるとコメルツ銀行が指摘した。
原題:EGBs Dragged Down by U.S. Payrolls; End of Day Curves,Spreads(抜粋)



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