中国アリババ:時価総額が3.3兆円減少、決算受けて株価急落

  • アリババ株は1年半ぶり大幅安-10-12月期の利益率低下が響く
  • アリババはアント・ファイナンシャルの株式33%を取得
A monitor displays Alibaba Group Holding Ltd. signage on the floor of the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S., on Tuesday, Jan. 2, 2018. Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

中国の電子商取引会社アリババ・グループ・ホールディングの株価は1日の米株式市場で1年半ぶりの大幅安となり、時価総額が約300億ドル(約3兆3000億円)目減りした。実店舗資産への投資や昨年10-12月(第3四半期)の利益率低下が響いた。

  アリババの10-12月期の売上高はアナリスト予想を上回り、同社は2018年3月通期の増収率見通しを55-56%に引き上げた。ただ、10-12月期の営業利益率は31%と、前年同期の39%から低下した。アリババ株は5.9%安で終了、16年6月以来の大きな下げとなった。

  アリババはまた、金融関連会社の螞蟻金融服務集団(アント・ファイナンシャル)の株式33%を取得すると発表。金銭のやり取りはないものの、アントはアリババへのロイヤルティーの支払いを打ち切る。昨年度のロイヤルティーは3億ドル余りだった。

  アリババ創業者の馬雲(ジャック・マ)氏は11年にオンライン決済サービスの「アリペイ(支付宝)」を運営するアントを分離。それ以来、アリババはアントの株式を保有していない。アントは中国事業が当局の締め付け強化やテンセント・ホールディングス(騰訊)との競争激化にさらされる一方、マネーグラム・インターナショナルの買収断念で米事業拡大が頓挫するなど、このところ厳しい状況が続いている。

ジャック・マ氏

(出所:Bloomberg)

  パシフィック・エポックのアナリスト、スティーブン・チュー氏(上海在勤)は、アリババによる「今回の株式取得がアントの新規株式公開(IPO)に向けた下準備となる可能性がある」と述べた。 

  調査会社アナリシス・インターナショナルによれば、かつてオンライン決済サービスで中国最大手だったアリペイの国内シェアは、昨年9月末時点で54%に低下。騰訊の「微信(ウィーチャット)」プラットフォームなどに追い上げられている。

原題:Alibaba Market Value Tumbles $30 Billion After Margins Decline(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE