茂木再生相が線香配布問題で野党のターゲットに-国会

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  • 「政党支部の活動」「違法性はない」と茂木氏は説明
  • 過去に小野寺防衛相が衆院議員を辞職、松島氏は閣僚辞任-寄付巡り

茂木敏充経済再生担当相が国会で野党の標的になっている。秘書が選挙区内で線香を配布した問題が、公職選挙法が禁じる寄付行為に当たる可能性もあるとして立憲民主、希望、民進など6党が連携して茂木氏を追及する構えを見せているためだ。

  茂木氏は1日の参院予算委員会で、秘書による線香配布を認めた上で「政党支部の活動として公選法にのっとり行った」と説明。2日の閣議後の記者会見でも「違法性はない」と強調した。

茂木経済再生担当相(右から2人目)

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  選挙区での寄付行為では、小野寺五典防衛相が衆院議員1期目途中の1999年に自ら線香を配布したことで同法違反の容疑で書類送検され、2000年に議員辞職。14年には当時の松島みどり法相が選挙区内で「うちわ」のような資料を配布したことが公選法違反に当たるのではないかと国会で追及を受け、閣僚を辞任した例がある。

  上智大学の中野晃一教授は、茂木氏が辞任を余儀なくされる可能性があるとの見方を示す。日本の法律が厳しくなったのは、腐敗行為が繰り返し行われてきたためで、こうした問題をなくすためには規則を変更するか、議員が規則をきちんと知るしかないと指摘した。

  小野寺、松島両氏は議員本人の名前が書かれたものを配布していたが、茂木氏は線香に「私の氏名は入っていない」と国会で答弁している。ただ、公選法は氏名の表示がなくても、「氏名が類推されるような方法」で行った場合も寄付行為に当たると規定しており、野党側は今後の国会論戦で茂木氏をただす構えだ。

  立民、希望、民進、共産、自由、社民の6党は2日、国会内で茂木氏を巡る問題で総務省の担当者から合同ヒアリングを開催。共産党の穀田恵二国対委員長は「線香を配るのがなぜ政党の政治活動なのか」と述べ、茂木氏の辞任は「免れない」と語った。

  一方、希望の党の玉木雄一郎代表は1月30日の記者会見で、小野寺氏の例を挙げた上で、茂木氏は自ら出処進退を判断するよう求めた。

(第6、7段落を追加します.)
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