ヘッジファンド有力女性に選出のブラックロック出身者、厳しい世界へ

  • グレース・グ氏が4-6月にもマクロファンドを開始
  • マクロファンドの平均リターンは昨年プラス2.2%と各種戦略で最低

かつてブラックロックのトップ・ポートフォリオマネジャーだったグレース・グ氏が、マクロテーマとイベントを戦略としたヘッジファンドを開始する。

  ブルームバーグ・ニュースが確認した投資家向けプレゼンテーション資料によれば、グ氏のドラセナ・キャピタル・マネジメントは4-6月(第2四半期)に2億ドル(約220億円)規模のファンドを始める可能性がある。投資対象は各地域に及び、運用する資産も為替や金利、クレジット、グローバル株式、商品と幅広い。

  ドラセナは中国の債務増加から生じると見込む投資機会を利用する狙いだ。中国債務の対国内総生産(GDP)比率は2020年までに320%を超えると予想されており、中国当局は金融リスク抑制を図っている。米金融当局のバランスシート縮小を材料に収益を上げることも考えている。

  ただ、経済トレンドに重点を置くマクロ戦略ファンドを取り巻く環境は厳しい。低いボラティリティーや中央銀行の介入などで、マクロファンドの平均リターンは昨年プラス2.2%と、ヘッジファンドの各種戦略の中で最低となった。

  グ氏(35)はゴールドマン・サックス・グループでポートフォリオマネジメントのキャリアを開始し、クオンツ・ヘッジファンド「グローバル・アルファ」の運用に携わった。グローバル・アルファは07年に運用資産が110億ドルに増え、同行のファンドで最大規模となったが、顧客の資金引き揚げを受けて4年後に清算された。

  同氏は08年にブラックロックに移籍し、各種戦略のさまざまなポートフォリオマネジメント職を歴任。16年に退社し、グラハム・キャピタルに移った。金融誌インスティチューショナル・インベスターは12年にグ氏を業界の成長株と紹介。ヘッジファンド・ジャーナルは昨年、「ヘッジファンド業界の有力な女性50人」の1人に選んだ。

原題:One-Time BlackRock Hedge Fund Manager Plans Jump Into Rough Seas(抜粋)

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