ドル・円は上昇、日銀が指し値オペと長期ゾーン増額-米雇用統計待ち

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  • 午前に109円28銭まで下落した後、午後に109円82銭まで上昇
  • 日銀指し値オペ、ドル・円が110円超えないのは意外-野村証

東京外国為替市場のドル・円相場は1週間半ぶりの水準に上昇。日本銀行が金融調節で指し値オペと長期ゾーンの国債買い入れ増額を実施し、長期金利の上昇が一服したことを受けて、ドル買い・円売りが優勢となった。今晩の米雇用統計発表を控えて慎重姿勢が強く、1ドル=110円台回復には至らなかった。

  ドル・円は2日午後3時47分現在、前日比0.3%高の109円76銭。午前10時10分の日銀オペを受けて上昇した後、戻り売りに押され109円28銭まで下落したが、午後に入って水準を切り上げ、一時109円82銭まで上昇した。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は同時刻現在、0.2%高の1117.32。

  野村証券の池田雄之輔チーフ為替ストラテジストは、日銀の指し値オペや長期国債買い入れオペ増額を受けて、ドル・円が110円を超えないのは意外と指摘。「日本株が下がって、リスクオンの金利上昇局面ではなく、リスクオフの金利上昇圧力となっていたところなので、効果が思いのほか小さかった」と述べた。

  日銀は2日、指定した利回りで金額に制限を設けず国債を買い入れる指し値オペを約7カ月ぶりに実施、また通常の国債買い入れオペでも残存期間5年超10年以下を4500億円と前回から400億円増額した。同行金融市場局幹部は、長期金利が大きく上昇したことを踏まえたと述べた。

  長期金利は同日、朝方の0.095%から水準を切り下げ0.085%に低下。一方、日経平均株価は一時360円超下落、前日比211円58銭(0.9%)安の2万3274円53銭で取引を終えた。

  2日の米国では1月の雇用統計が発表される。市場予想では非農業部門雇用者数が前月比18万人増加、失業率が4.1%、平均時給が前年比2.6%上昇と見込まれている。

  外為どっとコム総研の神田卓也取締役調査部長は、「米雇用統計は賃金が重要。ドル・円は5日移動平均線が上向き始め、1月26日安値108円28銭でいったん底打ち感が出ている中で、日銀オペや米雇用統計で反発の流れを確かなものにできるかが注目される」と述べた。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.2%安の1ユーロ=1.2490ドル。ユーロ・円相場は同時刻現在、0.2%高の1ユーロ=137円11銭。一時137円20銭と2015年9月以来のユーロ高・円安水準を付けた。

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