Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

金融市場、レバレッジ解消急がせるような状況にない-JPモルガン

  • 現在の利回り水準、株式にリスクもたらさず-コラノビッチ氏
  • 堅調な企業業績や税制改革がリスク資産投資促す-コラノビッチ氏
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

JPモルガン・チェースのクオンツ・デリバティブ戦略グローバル責任者、マルコ・コラノビッチ氏は今週見られている債券と株式に対する売りについて、システム売買のファンドにリスクを減らし売りを迫るほど大きくも長くもないとの見方を示した。

  株式と債券の同時安が懸念されるものの、コラノビッチ氏が分析するマルチアセットポートフォリオのボラティリティーはほとんど上がっていない。さらに重要な点としてコラノビッチ氏は、堅調な企業業績や米税制改革がリスク資産投資を促し、少なくとも決算シーズン終了まで上昇相場を支えるとみている。顧客向けリポートで同氏は、「米国は最強の決算シーズンの一つの真っただ中にあり、世界では力強い成長が続いている」と記した。

  1月30日の金融市場では米国債、株式、原油がそろって値下がりした。ドイツ銀行によると、今回の市場サイクルで株式と債券、原油、通貨の資産がこれほど一致して動くのは珍しく、波及リスクが高まっている。

  コラノビッチ氏は、株式にとって10年債利回りの2.75%は危険水域と指摘してきたものの、数年前この水準に達した当時の世界成長ははるかに弱く、米企業業績も減速していた点に言及。「経済活動レベルや緩和的な財政などポジティブ要因と切り離して米国債利回りの特定水準を見てはいけない」とし、「現在の利回り水準は株式のバリュエーションに深刻なリスクをまだもたらしていない」と述べた。
   
原題:JPMorgan’s Kolanovic Says Selloff Too Tame to Spur Deleveraging(抜粋)

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