きょうの国内市況(2月2日):株式、債券、為替市場

国内市況の過去の記事はこちらです。指標はここをクリックして下さい。

●日本株反落、米金利の急速上昇を警戒-決算失望の京セラ、ANA安い

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京株式相場は反落。米国長期金利の急ピッチの上昇を受け、マクロ経済や株式市場への資金流入に弊害が及ぶと懸された。京セラやカシオ計算機、ANAホールディングスなど決算失望銘柄の下げがきつく、業種別では下落率1位の空運をはじめ、証券や銀行など金融株、電機や機械など輸出株も安い。

  TOPIXの終値は前日比6.24ポイント(0.3%)安の1864.20、日経平均株価は211円58銭(0.9%)安の2万3274円53銭。

  アストマックス投信投資顧問の山田拓也運用部長は、「年初からの株価急上昇の調整が続く中、米国金利の上昇ピッチが気持ち悪いくらいに速く、マーケットは適温相場を崩す米経済の過熱感を不安視している」と言う。米長期金利は、「2.4%近辺から2.5%まで半年かけて上昇する良い湯加減だったが、減税政策やインフラ投資計画による米国の財政悪化はさらに金利上昇を招きやすい」と先行きにも懸念を示した。

  東証1部33業種は空運、証券・商品先物取引、その他製品、機械、石油・石炭製品、銀行、金属製品、ガラス・土石製品など26業種が下落。上昇は卸売、電気・ガス、海運、小売など7業種。売買代金上位では、第3四半期営業利益がアナリスト予想を下回った京セラやコニカミノルタ、カシオ計算機が急落し、血友病治療薬の減収予想を背景に野村証券が投資判断を下げた中外製薬、中期計画の利益水準の低さや来期の費用増加見通しにアナリストが懸念を示したANAホールディングスも安い。半面、経費削減効果で利益計画を上方修正したリコー、今期経常利益計画を増額した神戸製鋼所、利益増額と自社株買い・消却を材料に三井物産は高い。

  東証1部の売買高17億244万株、売買代金は3兆2149億円。値上がり銘柄数は808、値下がりは1186。

●債券反発、指し値オペと国債買い入れ増額で-長期金利0.085%に低下

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  債券相場は反発。米国経済の成長や物価見通しの高まりを背景に米長期金利が上昇した流れを引き継いで売りが先行したものの、日本銀行が国債買い入れオペで金利上昇の抑制策に踏み切ったことを受けて買いが優勢になった。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の349回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.095%で開始。午前10時10分の日銀オペ通知後には水準を切り下げ、0.085%を付けている。

  中期や超長期利回りもオペ通知後に水準を下げた。新発5年物の134回債利回りは1bp高いマイナス0.065%と昨年10月以来の高水準からマイナス0.075%に戻した。新発20年物の163回債利回りは0.5bp高い0.60%と2週間ぶりの高水準から0.59%で推移している。

  SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジストは、日銀が長期ゾーンの国債買い入れ増額と、指し値オペを実施したことについて、「長いゾーンの金利上昇を止める姿勢を示した。今回0.09~0.095%で指し値オペに踏み切っており、0.1%に近づけば警戒感が出る。日銀に立ち向かう人はいないので、0.1~0.11%が上限として意識される」と述べた。

  長期国債先物市場で中心限月の3月物は、前日比11銭安の150円09銭で取引を開始。オペ後に上昇に転じ、午後には150円33銭まで上昇。結局は8銭高の150円28銭で引けた。

  日銀は午前の金融調節で、残存期間5年超10年以下を対象に、指定した利回りで金額に制限を設けずに国債を買い入れる指し値オペを約7カ月ぶりに通知した。買い入れ利回りは新発10年国債で0.11%と、昨年2月と7月の過去2回と同水準。金融機関からの応札はゼロ円だった。金融市場局の幹部はブルームバーグに対し、長期金利の大幅な上昇を踏まえ、金融調節方針をしっかり実現するよう行ったと述べた。

  一方、通常の国債買い入れオペでは、残存5年超10年以下を4500億円と前回から400億円増額。10年超25年以下は1900億円、25年超は800億円で据え置いた。金融機関からの応札倍率は3区分とも前回より低下。市場の需給改善を示唆した。

●ドル・円は上昇、日銀が指し値オペと長期ゾーン増額-米雇用統計待ち

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京外国為替市場のドル・円相場は1週間半ぶりの水準に上昇。日本銀行が金融調節で指し値オペと長期ゾーンの国債買い入れ増額を実施し、長期金利の上昇が一服したことを受けて、ドル買い・円売りが優勢となった。今晩の米雇用統計発表を控えて慎重姿勢が強く、1ドル=110円台回復には至らなかった。

  ドル・円は午後3時47分現在、前日比0.3%高の109円76銭。午前10時10分の日銀オペを受けて上昇した後、戻り売りに押され109円28銭まで下落したが、午後に入って水準を切り上げ、一時109円82銭まで上昇した。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は同時刻現在、0.2%高の1117.32。

  野村証券の池田雄之輔チーフ為替ストラテジストは、日銀の指し値オペや長期国債買い入れオペ増額を受けて、ドル・円が110円を超えないのは意外と指摘。「日本株が下がって、リスクオンの金利上昇局面ではなく、リスクオフの金利上昇圧力となっていたところなので、効果が思いのほか小さかった」と述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE