ソニー:今期営業利益7200億円と過去最高へ-吉田氏にトップ交代

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  • 音楽、金融も順調に推移、映画も回復、半導体はスマホ向けが拡大
  • 平井社長、業績回復を確認、拡大へ向け吉田CFOにバトンタッチ

平井一夫社長

Photographer: Patrick T. Fallon/Bloomberg

ソニーは今期(2018年3月期)の営業利益予想を7200億円(従来予想は6300億円)に上方修正した。アナリスト24人による営業利益の予想平均6764億円を上回った。達成すれば1998年3月期の5257億円を上回り、20年ぶりに過去最高を更新する。
  
  2日の開示資料によると、音楽、半導体、金融分野などで増益を見込むことが寄与する。売上高予想は8兆5000億円を据え置き、純利益予想は4800億円(同3800億円)に増額した。

  ソニーはテレビ事業の不振などで業績が悪化し、12年4月に就任した平井一夫社長が事業売却や分社化などの構造改革を進めてきた。14年10-12月期に1121億円の損失を出した映画事業も回復する中、吉田憲一郎副社長兼最高財務責任者(CFO)に来期以降の経営の舵取りを託すトップ人事も発表した。

  吉田CFOは決算会見で、好業績は「為替の円安など外的要因が大きい」としたものの、「持続的に高水準の利益を維持すること」が経営トップの責務との認識を示した。モバイル事業の挽回には「商品力の強化が今後の課題」と指摘。半導体事業はイメージセンサーがスマホ向け複眼カメラ向けなどで増えると見通した。

ゲームやスマホは不振

  米国モーニングスターの伊藤和典アナリストは営業利益の上方修正について、「予想の範囲内だが、市場コンセンサスを上回る内容でポジティブ」と指摘。その上で「ゲーム事業が下降サイクルに入っていく中で、他の事業でどう補っていくかが今後の株価をみる上でのポイントだ」との見方を示した。

  10-12月期の売上高は、前年同期比12%増の2兆6723億円。営業利益は3.8倍の3508億円と過去最高を更新した。スマートフォン(スマホ)向けイメージセンサーを中心とした半導体や音楽事業などで利益が拡大した。吉田CFOは半導体の通期売上高目標の引き下げについて、中国のスマホ向けが低調だったと説明した。

  主力ゲーム機「プレーステーション(PS)4」の10-12月期の販売台数は、前年同期比70万台減の900万台だった。ソニーは今期のPS4の販売予想は1900万台を据え置いた。スマホの販売も不振だった。

(平井社長の就任時期を2012年4月に訂正済みです)

(第4、6段落に吉田CFOのコメントを追加しました.)
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