Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

日銀、指し値オペと国債買い入れ増額-長期金利の上昇抑制狙う

更新日時
  • 指し値オペは7カ月ぶり、オペ通知直前の新発10年利回りは0.095%
  • 残存期間5年超10年以下の通常の国債買い入れも4500億円に増額

日本銀行は2日午前、指定した利回りで金額に制限を設けずに国債を買い入れる指し値オペを約7カ月ぶりに実施した。米国の金利上昇が加速する中、長期金利が0.095%と日銀の誘導目標「ゼロ%程度」から上振れし、市場で上限とみられている0.1%に接近したことが背景。通常の国債買い入れオペでも残存期間5年超10年以下で増額した。

  日銀は午前10時10分の金融調節で、固定利回り方式で国債を買い入れる「指し値オペ」を通知した。対象年限は残存期間5年超10年以下で、同オペの実施は2017年7月7日以来となる。新発10年国債利回りで0.11%と、昨年2月と7月の過去2回実施された時と同じ水準に設定された。

  予定されていた国債買い入れオペでも、残存期間5年超10年以下を4500億円と、前回から400億円増額して通知した。一方、10年超25年以下は1900億円、25年超は800億円と、前回から金額が据え置かれた。

  この日のオペについて、日銀の金融市場局幹部は、このところの長期金利が大きく上昇していることを踏まえ、10年物国債金利の操作をゼロ%程度とする金融調節方針を実現するよう行ったと説明した。

  SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジストは、日銀が国債買い入れ増額と指値オペの2セットで金利上昇の抑制に対応したことについて、「5-10年オペの増額だけでは長期金利が0.1%を付ける可能性が高かったので、指し値オペで0.11%を示すだけならコストもかからず、いずれやらざるを得なくなるので早めに動いたのではないか」とみている。 

  野村証券の中島武信クオンツ・ストラテジストは、この日の米国市場で一段の金利上昇が警戒される中、来週月曜日と火曜日は国債買い入れオペが予定されておらず、「10年金利が0.11%を超えた状態で指し値オペを打つと日銀は市場より低い金利(高い価格)で買い取る必要が出てくる。打つなら10年金利が0.11%以下の状態」と指摘していた。

長期金利0.085%に低下

  新発10年国債の349回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参考値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.095%で取引を始めた後、オペの通知を受けて0.085%まで低下。長期国債先物の中心限月3月物は前日比11銭安の150円09銭で取引を始め、オペ通知後は上昇に転換し、午後は150円33銭まで水準を切り上げている。

  日銀が先月末に公表した2月の国債買い入れの運営方針では、残存5年超10年以下の1回の買い入れ額のレンジは3000億円~5000億円で据え置かれた。

(第4段落に日銀金融市場局の見解を追加して更新します.)
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