アルファベット:利益が予想下回る-マーケティング費用増が圧迫

更新日時
  • ウェブ検索パートナーへの支払い増加も業績の足かせとなった
  • 税制改革に伴う追加税金費用の計上で純損益は30億2000万ドルの赤字

米グーグル親会社アルファベットの昨年10-12月(第4四半期)決算は、利益がアナリスト予想を下回った。ウェブ検索パートナーへの支払いとマーケティング費用の増加、ホリデーシーズンの広告ビジネスの圧迫要因となった動画投稿サイト「ユーチューブ」を巡る問題が、いずれも業績の足かせとなった。

  1日の発表資料によれば、最近の米国の税制改革を受けて、海外子会社の利益および繰り延べ税金の影響に基づく一時的課税に伴い99億ドル(約1兆840億円)の追加税金費用を計上した結果、同社の純損益は30億2000万ドル(1株当たり4.35 ドル)の赤字となった。この費用を除いた1株利益は9.70ドルと、アナリストの予想平均(10.04ドル)に届かなかった。決算発表後の時間外取引で同社の株価は一時約3%下落した。

  通信端末メーカーやウェブブラウザーに支払うトラフィック獲得コスト(TAC)は64億5000万ドルに増加し、グーグルの広告収入全体の24%を占めた。グーグルはユーチューブや携帯端末での広告数の増加がTAC急増の原因としている。TACを除いたベースの収入は259億ドルとアナリスト予想平均(256億ドル)を上回った。

Hawking Hardware

Google's marketing spend has jumped with the new hardware division

Source: Bloomberg

  ユーチューブの攻撃的な動画を巡っては、広告主の抗議が2017年初めに噴出し、その後昨年秋に再燃した。ユーチューブの混乱がグーグルの成長に与える影響についてどのような答えが出てくるか投資家は注視している。一部のマーケティング担当者は、問題のあるコンテンツのそばに自分たちの広告が掲載される事態を避けるため、広告の支出を停止した。グーグルはユーチューブの収入の内訳を公表していない。

  グーグルは広告収入が着実に伸びているものの、携帯端末の広告増に主に起因する広告料の低迷に引き続き苦しんでおり、10-12月の1クリック当たりの単価は14%減った。ライバルの米アマゾン・ドット・コムは、グーグルが得てきたデジタル広告予算の多くを奪うことを目指し、広告エンジン拡大で攻勢を強めている。

  携帯端末「ピクセル」やスマートスピーカーの売り込みのための費用も利益を圧迫。セールス・マーケティング費用は43億ドルに増え、収入全体に占める割合は13%に達した。クラウドコンピューティングやハードウエアの売り上げが含まれるその他収入は38%増の46億9000万ドル。内訳は公表されていない。

  アルファベットは、昨年12月に退任の意向を表明したエリック・シュミット会長の後任として、取締役のジョン・ヘネシー氏を指名したことも明らかにした。シュミット氏は取締役会のメンバーにとどまる。

原題:Alphabet Profit Falls Short on Google’s Ad, Marketing Costs (1)、Alphabet Fourth Quarter EPS Misses Estimates; Shares Fall 3.9%(抜粋)

(ユーチューブ巡る問題やマーケット費用の詳細を追加して更新します.)
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