2月1日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル下落、FOMC後の上げ失う-雇用統計控え

  1日のニューヨーク外国為替市場ではドルが主要通貨の大半に対し下落。1月の米雇用統計発表を待つ展開の中、ドルの戻り売りがかさんだ。ドル指数は前日に続き低下し、米連邦公開市場委員会(FOMC)政策決定後の上昇分を全て失った。
  
  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は、遅い時間に日中最低水準近くで推移している。低調な商いや米国株の荒い動きを背景に、一日を通じて下げ幅を拡大した。この日発表された米経済指標では10-12月(第4四半期)の労働単位コストが予想を超える伸びとなり、1月のISM製造業総合景況指数では仕入れ価格指数が予想より大きく上昇した。

  ニューヨーク時間午後4時44分現在、ドル指数は前日比0.5%低下。ドルは対ユーロで0.8%下げて1ユーロ=1.2508ドル。ドルは対円では0.2%高の1ドル=109円36銭。

  ユーロはドルに対し続伸。徐々に上げ幅を拡大し、1ユーロ=1.2522ドルで日中高値を付けた。ゴールドマン・サックスはユーロ・ドルの12カ月予想を1ユーロ=1.30ドルに上方修正。「ドルが1月のようなペースで下落する公算は小さいが、トレンドとしての相場下落を引き続き見込む」と指摘した。

  ドルは円に対しては小幅高。荒い相場展開となったが、ドルは一時109円75銭まで上昇した。

欧州時間の取引

  前日は月末特有の資金フローがドルを圧迫したが、この日はドルの先行き不透明感が強まり、ドル指数はアジア時間の上昇分を消した。
原題:Dollar Sheds Post-FOMC Gain as Selling Resumes Before Jobs Data(抜粋)
Dollar Looks Fragile on Rebounds as Real Money Turns Back on It(抜粋)

◎米国株・国債・商品:S&P500種、下げに転じる-国債も安い

  1日の米株式市場ではS&P500種株価指数が下落。国債も値下がりした。金融当局による利上げ見通しをめぐり、株式相場の動揺が続いている。

  • 米国株はS&P500種が下落-ダウ平均は小幅高
  • 米国債は値下がり-10年債利回り2.78%
  • NY原油は続伸、ゴールドマンはブレント価格予想を引き上げ
  • NY金は上昇、昨年好調だったパラジウムへの楽観は後退

  テクノロジー銘柄の比重が高いナスダック100指数は大きく下落。このままいけば週間では6月以降で最悪のパフォーマンスとなる。アマゾン・ドット・コムは大幅安。同社はこの日、通常取引終了後に決算を発表した。主要株価指数はこの日、上げ下げを繰り返す展開となった。ダウ工業株30種平均は一時150ドル上げたが、終値では小幅高にとどまった。S&P500種では金利に敏感な不動産や公益が下げたことが影響し、ここ4日で3回目の下げとなった。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%安の2821.98。ダウ工業株30種平均は37.32ドル(0.1%)高の26186.71ドル。ナスダック総合指数は0.4%下落し7385.86。米国債市場では10年債利回りがニューヨーク時間午後4時47分現在、8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し2.78%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は続伸。供給引き締まりや明るい経済見通しで価格が支えられるとの期待を背景に、強気なセンチメントが広がった。ゴールドマン・サックス・グループは北海ブレンド原油が6カ月内に82.50ドルに達するとの見通しを示し、原油市場の再均衡化は予想より早く、これまでに達成された可能性が高いと指摘した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日比1.07ドル(1.7%)高の1バレル=65.80ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント4月限は76セント上げて69.65ドル。

  ニューヨーク金先物相場は上昇。昨年に主要商品で最もパフォーマンスが良かったパラジウムに対する市場の楽観は、自動車販売の減速を背景に後退しつつある。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のパラジウム3月限は前日比0.1%高の1オンス=1024.70ドルで終了。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は0.4%高の1347.90ドルで終えた。

  ペン・ミューチュアル・ライフ・アセット・マネジメントのマーク・ヘッペンストール最高投資責任者(CIO)は、「債券相場の動きが株式に警戒信号を発し始めているはずだ」と分析。「株式相場の上昇が力強いという理由だけで、今年は金融当局の姿勢がより積極的になるだろう。金利は重大な意味を持つ水準に達しつつあるように見受けられ、株式市場に冷や水を浴びせることもあり得る」と電話取材で述べた。

  世界的な同時成長や企業利益の増加を背景に株式相場が大きく上昇し、国債利回りはほぼ4年ぶり高水準となる中、市場は金融政策の道筋に注目している。米連邦公開市場委員会(FOMC)が前日発表した声明の前回からの変更点を考慮すると、金融当局は成長が強まり、インフレ率が2%の目標に上昇するとの自信を全般に深めていることがうかがえ、利上げペース加速の観測が強まる可能性がある。
原題:U.S. Stocks Drop as Treasury Selloff Gains Steam: Markets Wrap(抜粋)
Oil Gets Back in the Groove as Goldman Leads Bullish Forecasts(抜粋)
Euphoria Over 2017’s Best Commodity Eases as Auto Sales Slow(抜粋)

◎欧州株:ストックス600が4日続落、独DAXは主要水準割り込む

  1日の欧州株式市場では、指標のストックス600指数が反発して始まったものの、午後になって下げに転じた。ドイツDAX指数はテクニカル上の主要な水準を割り込み、大きく下落した。

  DAX指数は一時0.9%高となったものの、1.4%安で終了。50日移動平均を下回った後に下げが加速し、ほぼ3カ月ぶりの大幅安となった。同国の自動車メーカー、ダイムラーが今年の利益が前年並み程度になるとの見通しを明らかにし急落したことも指数を押し下げた。

  ストックス600は0.5%安で4営業日続落。米テクノロジー株の軟調も午後の取引に響いた。
原題:European Stocks Resume Selloff as DAX Breaches TechnicalSupport(抜粋)

◎欧州債:イタリア債など周辺国債上昇、フランス超長期債入札は低調

  1日の欧州債市場では、イタリア債を中心に周辺国債が上昇し、利回りは3カ月ぶりの大幅低下となった。最近フラット化が進んでいた中核国債の利回り曲線は、フランスとスペインの大規模な国債入札があった中でスティープ化した。

  イタリアとフランスの10年債スプレッドは2016年9月以降で初めて100ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)を下回った。

  フランス10年債は利回り1%付近で下げ渋った。入札は期限が短めの国債には平均的な需要が集まったものの、50年債は昨年9月に実施した前回の超長期債入札に比べ低調。

  スペイン債は入札にかけて小幅に上昇していたが、入札の需要が平均的だったことから上げ幅を縮小。応札倍率は上昇したものの、プライシングは軟調だった。
原題:Italy Bonds Rally After Block Trades; End-of-Day Curves,Spreads(抜粋)

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