ドル・円は続伸、FOMC声明や株反発が支え-109円台半ば

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  • 一時109円54銭と4営業日ぶりの水準までドル買い・円売りが進行
  • 何がなんでもドル安との雰囲気は一巡してきた感も-みずほ証

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=109円台半ばへ続伸。前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明がタカ派的なトーンとなったことや日本株の上昇を手掛かりに、ドル買い・円売りが優勢となった。

  1日午後3時55分現在のドル・円相場は前日比0.3%高の109円53銭。朝方付けた109円10銭を下値に109円41銭まで上昇した後、もみ合いとなったが、午後に入り一時109円54銭と4営業日ぶり高値を付けた。

  みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、この2、3週間かなり一方的なドル売りが続いてきたが、トランプ大統領の一般教書演説やFOMCといったイベントでドル安が加速しなかったことで、2日の雇用統計を待たずに多少ドル売りポジションを圧縮するような動きが出てきていると説明。ドルの下向きトレンドが転換したとはまだ言えないが、「金利が上昇しても、経済指標が良くてもドル安という雰囲気は一巡してきた感も出てきた」と話した。

  FOMCは1月31日に公表した声明で、インフレ見通しを上方修正し、利上げを継続していく方針を示した。同日の米国市場では、良好な米経済指標や米四半期定例入札計画での国債発行額引き上げを受けて米債利回りが上昇。FOMC声明発表後には10年債利回りが一時2014年4月以来となる2.75%台に達した。米国株は3日ぶりに上昇。1日の東京株式相場も反発し、日経平均株価は引けにかけて400円近くまで上げ幅を拡大した。

FOMCについての記事はこちらをご覧ください。

  鈴木氏は、FOMCはインフレ見通しに楽観的になっており、市場の見方も年内利上げが「3回あるかないかでなく、3回か4回かという方向に移りつつある」と指摘。「ドルの金利離れが言われているが、中長期的には相関が高いので徐々に乖離(かいり)は縮小していくし、利上げが3回か4回かと言っていて、株価も史上最高値付近で景気も良いことを考えると、乖離は金利低下よりもドル高で解消されるだろう」と話した。

  ブルームバーグ調査によると、1日発表の1月の米供給管理協会(ISM)製造業景況指数は58.6と昨年12月の59.3から低下するとみられている。一方、2日発表の1月の米雇用統計で非農業部門雇用者数は18万人増加したと予想されている。昨年12月は14万8000人増だった。賃金インフレを見る上で注目の平均時給は前年比2.6%増と12月の2.5%増を上回る見込み。

  三井住友信託銀行 マーケット金融ビジネスユニット西日本営業推進チームの西田朋広チーム長は、まだドル安基調が変わったとは言えないが、足元の米経済指標は悪くないとし、「月末需給をこなしたこともあり、徐々に米経済指標に目が向けば、ドルが買われていく可能性もあるだろう」と語った。  

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