FOMCは慎重な楽観論示唆、金利上昇支持-イエレン議長最後の会合

  • ハト派寄りだったイエレン議長、タカ派的トーンで任期満了へ
  • パウエル次期議長は2月5日に就任-3月会合の利上げ確率は90%強

イエレン議長

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は4年の任期の大部分をハト派として過ごしたが、パウエル次期議長に引き継ぐ前の最後の連邦公開市場委員会(FOMC)では追加利上げの論拠を強め、タカ派的なトーンで任期を終える。

  政策金利の据え置きを決めたFOMCは1月31日の声明で「雇用や家計支出、企業の設備投資の伸びは着実だ」との認識を示し、インフレ見通しを上向きに修正した。3月の次回会合での利上げに道を開いた形だ。

  パウエルFRB理事は2月5日に議長に宣誓就任する。

  政策当局は声明の文言を微調整し、漸進的な追加利上げ見通しに関連して「さらなる」という言葉を2カ所に加えた。これについてエコノミストらは、金利上昇に向かうことを強調する意図があると分析した。

  バークレイズの米国担当チーフエコノミスト、マイケル・ゲーペン氏は「今年4回の利上げに向け扉を開いた格好だが、まだ実際にそうするかどうかは分からない。2回にとどまる可能性はなくなった」と述べた。

  米金融当局者は今年3回の利上げを予想しており、投資家は3月20、21両日開催の次回FOMCでの利上げ確率を90%強とみている。

  JPモルガン・チェースの米国担当チーフエコノミスト、マイケル・フェロリ氏は顧客向けリポートで、「1年前の声明は『もっぱら緩やかな引き上げに限って(only gradual increases)』とされ、その後昨年3月の声明は『緩やかな引き上げ(gradual increases)』に変わったが、今日は『さらなる緩やかな引き上げ(further gradual increases)』に再び変更された」と指摘。「複数回の利上げ期待を抑制する立場から、強化する立場に前進しているように見受けられる」と付け加えた。

優れた業績

  イエレン議長による景気刺激策の段階的縮小は経済成長を持続させており、議長の優れた業績の一つとして記憶される可能性が高い。 インフレ率は過去5年間の大部分にわたり、当局の目標とする2%を下回って推移。イエレン議長はその機を利用して政策金利を異例の低水準に据え置き、労働市場のスラック(たるみ)のさらなる縮小に取り組んだ。失業率は昨年12月に4.1%と、2000年以来の低水準を記録。14年2月のイエレン議長就任時の6.7%を2ポイント余り下回る水準となった。

原題:Fed Signals Cautious Optimism and Support for Higher Rates(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE