Photographer: Troy Harvey/Bloomberg

任天堂株が続伸、スイッチ好調-「究極は1人に1台」と宮本氏

更新日時
  • 今期の営業益を1600億円に上方修正、来期スイッチ販売2000万台目標
  • 売上高・営業益とも7年ぶり高水準へ、世界的に浸透と評価の声
Photographer: Troy Harvey/Bloomberg

任天堂株が続伸。買い気配で始まり一時前日比3.8%高の4万9800円を付けた。家庭用ゲーム機「スイッチ」の好調で前日、今期(2018年3月期)の営業利益予想を1600億円(従来1200億円)に上方修正した。これを受け業界アナリストらは相次ぎ目標株価を引き上げた。

  午後0時37分現在は0.7%高の4万8320円と伸び悩み。売買代金は東証1部でトップの1800億円超に膨らんでいる。

任天堂「スイッチ」

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  メリルリンチ日本証券の江口博康アナリストは、 同社が提案するゲーム体験が想定以上のスピードで世界的に受け入れられていることを評価し、目標株価を5万8000円から6万5000円に引き上げた。CLSAのアナリスト、ジェイ・デフィバウ氏も目標株価を3万7000円から5万4000円に上方修正した。

  同社代表取締役でスーパーマリオシリーズなどヒット作の生みの親である宮本茂フェローは1日の経営方針説明会で、今後も幅広い層にスイッチを楽しんでもらえるような提案ができれば、「究極は1人1台。いずれはできると思っている」として長期的なヒットに意欲を見せた。

名実ともに復活

  任天堂の君島達己社長は31日に大阪で行った決算会見でスイッチについて、1年目は好調な滑り出しとの認識を示した上で、この勢いが続けば累計販売1億台超を達成した「Wii」を超える可能性もあり、その意味で「2年目はとても大事だ」と述べた。来期の2000万台については「チャレンジしがいのある数字だ」と語った。

  好業績のけん引役となったスイッチの4-12月期の販売台数は1213万台で、昨年3月発売以降の累計販売台数は1486万台に達した。今期の販売台数見込みを1400万台から1500万台に上方修正し、来期は2000万台超えを目指す。今期の売上高は1兆200億円と営業利益とともに7年ぶりの高水準を見込んでる。

  任天堂が発表した4-12月期の数値から、ブルームバーグが前半6カ月分を差し引いて計算した10-12月の営業利益は、前年同期(323億円)比で約3.6倍の1165億円だった。野村証券の山村淳子アナリストは、低迷期の目標だった営業利益1000億円を1四半期で達成し、名実共に復活を果たしたと評価した。

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