米イーベイ:決済サービスをペイパルからアディアンに段階的移行

更新日時
  • ペイパルは少なくとも23年7月までは決済オプションとして残る
  • 2021年までにアディアンがほとんどの決済を行うことになる

イーベイは決済サービス事業を長年のパートナーであるペイパル・ホールディングスからオランダのアディアンに移行する方針を明らかにした。両社は2015年の分離後も契約で関係を保っていたが、距離がさらに広がることになる。同契約は20年に完全に失効する。

  この方針が伝えられた後の米時間外取引で、ペイパルの株価は一時15%余り下落。イーベイは大幅に上げている。

  イーベイの1月31日の発表資料によると、ペイパルは少なくとも23年7月までイーベイ顧客の決済オプションとして残る。アディアンは段階的にイーベイの決済処理を引き継いでいく予定で、年内に北米から着手し、21年には取引の大半を処理する計画。現在、イーベイのオークションサイトへの出品者は代金を受け取るためにペイパルに口座を持つ必要がある。

  イーベイは、決済サービスをアディアンに移行することにより出品者の決済コストが減少する上に、買い手にとっても選択肢が広がると説明。アディアンの決済では150の通貨で支払いが可能。一方、ペイパルにとっては取引額が大幅に減少する恐れがある。

  D・A・デビッドソンのアナリスト、ギル・ルリア氏は、「ペイパルの支配的地位を低下させる決定は同社への大きな打撃となる」と指摘。「ペイパルにおいてイーベイからの収入が全体に占める割合は年々減っているものの、スピンオフ時の契約により利益の割合ははるかに高い。さらにアディアンにとっては、競争力を大きく高める後押しを得ることになる」と説明した。

原題:EBay to Ditch PayPal for Dutch Processor Adyen; PayPal Drops (1)(抜粋)

(株価や背景を追加して更新します.)
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