1月31日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数低下、FOMC声明受け一時は上昇に転じる

  31日のニューヨーク外国為替市場ではドルが対円で上昇、ユーロなどその他主要通貨の多くに対して下落した。米連邦公開市場委員会(FOMC)が政策を据え置く一方で追加利上げの可能性を示したことを受け、ドル指数は下げを埋めて上昇に転じる場面があった。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時は0.5%下げたが、FOMC声明の発表直後に下げをほぼ埋めた。ドルは円に対して一段高となって1ドル=109円45銭で日中高値を付け、ユーロに対しては下げ幅を縮小した。

  ニューヨーク時間午後4時30分現在、ドル指数は前日比0.2%低下。ドルは対円で0.4%高の1ドル=109円19銭。対ユーロでは0.1%下げて1ユーロ=1.2412ドル。
  ドル指数は1月に3.4%低下し、月間としては2016年3月以降で最大の下げとなった。

  FOMCは最新の声明でインフレ見通しを上方修正。市場に基づくインフレ調整指標はここ数カ月に上昇したと指摘したほか、インフレ率は「今年上昇」するとの見方を示した。

  米10年債利回りはこの日上昇し、一時は14年4月以降で初めて2.75%を突破。2年債利回りが約10年ぶり高水準となったことは、国債利回りに敏感な対円相場で特にドルの支援材料となった。

欧州時間の取引

  トランプ米大統領の一般教書演説に政策関連の手掛かりがほとんど含まれなかったことから、ドルが主要通貨の大半に対して下落。ドル強気派は米金融当局から支援材料が出るのを待った。
原題:Dollar Briefly Rebounds as FOMC Sticks to Gradual Pace of Hikes(抜粋)
Dollar Extends Trump-Speech Drop Before Fed Meet as Euro Gains(抜粋)

◎米国株・国債・商品:株価指数が3日ぶりの上昇-NY金は下落

  31日の米株式相場は上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表後に下げに転じる場面もあったが、終盤再び上昇した。米国債利回りは一時、ほぼ4年ぶり高水準を付けた。FOMCは政策金利を据え置いた一方、利上げを継続していく方針を強調し、3月の利上げに向け舞台を整備した。

  • 米国株は上昇、FOMC声明発表後に一時下げるも持ち直す
  • 米国債はほぼ変わらず-10年債利回りは一時ほぼ4年ぶり高水準
  • NY原油は反発、米ガソリン在庫が予想外に減少で
  • NY金はFOMC声明発表後に下落、利上げペース加速を警戒

  FOMC声明発表後、S&P500種株価指数はいったん下げに転じたが、その後持ち直し、3日ぶりの上昇となった。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%未満上昇の2823.81。ダウ工業株30種平均は72.50ドル(0.3%)上げて26149.39ドル。米国債市場ではニューヨーク時間午後4時43分現在、10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて2.71%。

  ニューヨーク原油先物市場のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反発。米エネルギー情報局(EIA)が発表した原油在庫はほぼ1年ぶりの大幅増となったものの、ガソリン在庫が予想外に減少したことが材料視された。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日比23セント(0.4%)高の1バレル=64.73ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント3月限は3セント上げて69.05ドル。

  ニューヨーク金相場は米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表後に下げに転じた。FOMCが利上げペース加速を示唆しているとの警戒が広がった。ニューヨーク時間午後2時31分現在、金スポット相場は前日比0.2%安の1オンス=1336.47ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限はFOMC声明発表前に、前日比0.2%高の1343.10ドルで終了していた。

  FOMC声明の変更点から判断すると、金融当局は成長が強まり、インフレ率が2%の目標に上昇するとの自信を全般に深めていることがうかがえ、利上げペースを加速させるとの観測が強まる可能性がある。さらに「前年比ベースでのインフレ率は今年上昇し、中期的には政策目標である2%程度で安定すると見込まれる」とし、昨年12月と比べ判断を強めた。

  日興アセットマネジメントのチーフ・グローバル・ストラテジスト、ジョン・ベイル氏(ニューヨーク在勤)は「以前ほどタカ派寄りでなかった一部が、今ではよりややタカ派寄りになっている可能性が高い」とし、「減税を含む経済情勢が影響し、FOMCメンバーは前回会合時よりもややタカ派寄りになっていると言えよう」と続けた。

  10年債利回りは声明発表後に一時2.75%と、2014年4月以来の水準に上昇した。
原題:Stocks Recoup Gains, Yields Hit Highs After Fed: Markets Wrap(抜粋)
Crude Edges Up Amid Surprise Gasoline Draw, Weaker Dollar
Spot Gold Falls on Concern Fed Set to Quicken Rate-Hike Pace
Trump’s Impact on the Dollar Spurs Rebound From Gold to Copper

◎欧州株:ストックス600が3日続落、ヘルスケア銘柄が大幅安

  31日の欧州株式相場では、指標のストックス600指数が3営業日続落した。不動産株は上げたが、ヘルスケア銘柄が大きく値下がりした。

  ストックス600は前日比0.2%安の395.46で終了。業種別指数ではヘルスケアが1.2%安で、11月9日以来の大幅安。不動産は0.9%高。

  仏CAC40は0.1%高、独DAXは0.1%安、英FTSE100は0.7%安。

  個別では、キャピタが48%安、オウトクンプが15%安、ヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)が11%安。
原題:European Stocks Fall as Health-Care Slump Outweighs RealEstate(抜粋)

◎欧州債:ドイツ10年債、終盤に下落-米国債につれ安

  31日の欧州債市場では月末のポジション調整に伴う多額の資金が超長期債に流入し、相場を支えた。午後に米国10年債利回りが年初来の最高に達すると、ドイツ10年債は下げに転じた。

  ドイツ債は朝方に上昇していた。1月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比1.3%上昇と、エコノミストの予想中央値1.2%上昇を上回った。コアインフレ率は1%。

  米国債は下げ幅を拡大。10年債利回りは2.733%と、今週に入ってから最も高い水準に上昇。先物の出来高も急増している。
原題:German 10Y Slips Following Treasuries; End of Curves,Spreads(抜粋)



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