クーレ理事:インフレの目標への収れんは緩慢-緩和継続を正当化

  • インフレ圧力が高まるため潤沢な金融緩和の度合いが依然必要だ
  • 中央銀行のインフレ目標達成を投資家は疑がっていない

ECBのクーレ理事は31日、ユーロ圏のインフレ率は「非常に緩慢にしか」目標水準に収れんしないだろうと述べ、金融緩和継続の必要性を強調した。

クーレ理事

フォトグラファー:Peti Kollanyi / Bloomberg

  同理事はダブリンで講演し、米国のインフレ上振れリスクを懸念するファンドマネジャーはいるが、「ユーロ圏については現時点でそのようなインフレのテールリスクは見られない」と発言。中銀がインフレ目標を達成することを投資家は疑がっていないとも述べた。

  金融市場がユーロ圏の景気拡大の持続性を疑い始めていることを示す具体的な証拠はないとしながらも、「基調的インフレ圧力が引き続き高まるためには潤沢な金融緩和の度合いが依然として必要だ」と言明した。

  クーレ理事は今月始めに量的緩和(QE)は今年9月までの延長が最後になることを望むと発言するなど、ここ数週間にややタカ派に転じていたが、この日はECBのガイダンスを堅持し、「政策金利は長期にわたり、また資産購入の終了後も相当期間、現行水準にとどまる」と繰り返した。

  QEの行方についてさまざまな発言が出る中で、バシリアウスカス・リトアニア中銀総裁は31日、「さまざまなコメントが流れ始めると、皆が混乱し間違った解釈をするリスクが生じる。最悪なのは混乱したシグナルを送ることだ。それは良いやり方ではない。政策委員会の決定は通常、合意に基づいて行われるからだ」と戒めた。ビリュニスでのイベントで語った。

  クーレ理事はダブリンでの講演後に記者団の質問に答え、QEに関し「辛抱強く慎重で、粘り強くなければならないという極めて幅広い合意が政策委員会内にはある」とも述べた。

原題:Coeure Says Inflation to Converge Only Gradually Toward ECB Goal(抜粋)
Coeure Says Inflation to Converge Gradually Toward ECB Goal (1)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE