FOMCの注目点:インフレ巡るハト派とタカ派のせめぎ合い続く

  • 最近の統計を受けて声明の表現がややタカ派に傾く可能性も
  • パウエル次期FRB議長の下での3月利上げに下地づくりか

The Marriner S. Eccles Federal Reserve building stands in Washington, D.C., U.S.

Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米連邦準備制度理事会(FRB)の議長交代を間近に控え、パウエル次期議長が率いることになる金融当局は、イエレン議長の4年の任期を特徴づけてきた不可解なほどの低インフレという同じ問題に、引き続きさいなまれている。

  30、31両日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)はフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを1.25-1.5%に据え置く公算が大きい。FOMCは米東部時間31日午後2時(日本時間2月1日午前4時)に声明を公表する。会合後の議長による記者会見は予定されていない。

  当局者が声明でインフレ動向をどのように表現するかは不透明だ。最近発表の物価統計には底堅さも一部に見られ、当局者が評価を上方修正する可能性もあり、そうなればややタカ派に傾きつつあると受け止められるだろう。米インフレ率は過去6年間の大半にわたって当局目標の2%を下回っており、ハト派は十分な進展がないと主張している。

  MUFGユニオンバンクのチーフ金融エコノミスト、クリス・ラプキー氏は「タカ派とハト派のいずれが優勢か、声明の中に証拠探しをすることになる。ハト派は低インフレが心配で、タカ派は先行きのインフレ加速と一段と積極的な金利政策姿勢の論拠となる低失業率に重点を置いている」と指摘した。 

  FOMC参加者にとって選択肢の一つは、過去1年間に「インフレ指標は幾分上向いた」と表現することだろうと、コーナーストーン・マクロのパートナー、ロバート・ペルリ氏は話す。そうすれば、見通しは変更せずに最近の統計を反映させた上で、パウエル次期議長の下で3月の次回会合での利上げという路線を維持することができる。

  イエレン氏は2月3日が任期満了で、パウエル氏は前任者の下で当局が取りまとめた緩やかな利上げの軌道にとどまると予想されている。当局者は今年について3回の利上げを予測しており、金利先物が織り込む3月会合での利上げ確率は約85%とされている。

  ジョンズ・ホプキンス大学のジョナサン・ライト経済学教授も「年間インフレ率が年内に2%に向かって上昇していくとの自信を多少にじませるため、インフレに関する文言に何らかの変更が加えられるだろう」との見方を示した。

原題:Inflation Debate Grips Fed as Yellen Exits: Decision-Day Guide(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE