アジア株は利益確定のタイミングか-大きな下落リスクへの警告相次ぐ

  • 調整が入る可能性を意識しておくべきだ-ゴールドマンのモー氏
  • 2月中旬の旧正月にかけて相場の下げが続く可能性-野村HDの劉氏

いったん利益を確定しておく時期が来たようだ。

  ウォール街のストラテジストらはアジア株の下落が目前に迫っているとみている。モルガン・スタンレーは数週間以内に香港のハンセン指数が「大きく」値下がりすると予想。ゴールドマン・サックス・グループはMSCI・ACアジア太平洋指数(日本除く)の下落率が10%を超える可能性があるとみる。両指数はいずれも記録的な上昇相場が続いている。
  
  テクニカルやバリュエーション(株価評価)指標の多くに売りシグナルが出るなど、 警告サインがあふれているにもかかわらず、投資家は資金の引き揚げをためらっている。アジア地域の堅調な経済成長や企業利益の回復、相対的に低いバリュエーションが上昇相場を支えており、下がれば投資家の押し目買いを誘う公算が大きいとストラテジストは言う。

  ゴールドマンのストラテジスト、ティモシー・モー氏は30日のリポートで、「過熱の兆候が表れているもの、当社のマクロおよび収益サイクル分析は相場がファンダメンタルズにしっかり支えられていることを示唆している」と説明し、戦略的に強気を維持するとしながらも、「上昇相場が長期に及んでいることを踏まえると、調整が入る可能性を意識しておくべきだ」と記した。

  交銀国際の洪灏チーフストラテジストはリポートで、「極度の楽観レベルに達した市場センチメントは、トレーダーに短期の警告を発している」とし、香港株と中国株に下落リスクが高まっていると述べた。
 
  野村ホールディングスの劉鳴鏑氏もこうした見方に同調。昨年上昇が目立ったインターネットやスマートフォン関連セクターを中心に、2月中旬の旧正月にかけて相場の下げが続く可能性があると予想した。
    
原題:Warnings on Correction in Asia, Hong Kong Stocks Grow Louder (1)(抜粋)

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