ドル・円下落、日銀オペ増額や米一般教書演説で一時上昇も伸び悩み

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  • 一時109円09銭までドル買い・円売りも午後に108円63銭まで反落
  • 日銀の正常化期待根強く円安期待高まりにくい-三菱東京UFJ銀

東京外国為替市場のドル・円相場は下落。日本銀行が午前の金融調節で国債買い入れを増額した局面やトランプ米大統領の一般教書演説でインフラ投資に言及した局面で上昇したものの、終盤にかけて軟調な動きとなった。

  ドル・円相場は午後3時49分現在、前日比0.1%安の1ドル=108円72銭で推移。午前は日銀が国債買い入れオペを通知した直後に109円09銭まで上値を切り上げた。その後、トランプ米大統領が一般教書演説でインフラ投資に触れた局面でも109円09銭を付けたが伸び悩み。日経平均株価が引けにかけて下げ幅を拡大した際に、小幅な下げへ転じた。

  日銀はこの日の国債買い入れオペで、残存期間3年超5年以下を前回の3000億円から3300億円に増額。海外金利の上昇を受けて国内の長期金利が0.1%に接近する中、中期ゾーンオペ増額で金利上昇を抑制したとみられている。

  ドイツ証券外国為替営業部の小川和宏ディレクターは、「日銀が3-5年のオペを増額したことにドル・円は反応して上昇したが、これを受けてディレクショナルな動きになっていくかというとそうはならなさそう」と述べ、「日本株への資金流入に伴う円買いなどによるドル・円の上値の重さは変わっていない」と指摘した。

  三菱東京UFJ銀行のグローバルマーケットリサーチの内田稔チーフアナリストも、もともとドル・円が下がっている一番の背景はドル安にあり、国債買い入れオペ増額など日銀の動きによって円安になるのは難しいと指摘。「為替市場で日銀の次のアクションはどちらかというと正常化方向との根強い期待は変わらないだろう。いつかは正常化方向にとの思惑から円安期待高まりにくい」と語った。

  トランプ米大統領は上下両院合同本会議での初の一般教書演説で、富と好機に恵まれた「米国新時代」が到来したと述べ、自分が大統領として米国に繁栄をもたらしたとこれまでの実績をアピールした。

  野村証券外国為替部の高松弘一エグゼクティブ・ディレクターは、「インフラ投資が焦点だったので、その部分に触れたところでドル・円は上振れた。一般教書演説そのものへの反応は限定的だった」と指摘。「根っこのトレンドはドル安のため、ドル・円は下向きへの警戒が根強い」と言い、「前日の米市場でVIX(ボラティリティー)指数が上昇したにも関わらずクロス円が上昇した。株が調整するとすれば、クロス円のロングポジションもそのリスクがあり注意が必要だ」と述べた。

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